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59話 商店街にてその9

下着屋で買い物を終えて食事することに。

試着室から出てきた二人の反応は変わらず葉君は恥ずかしそうにしていて鈴君はニヤニヤしながらこちらを見ていた。葉君には明日にでもしっかり謝ろう。


レジでお会計をした時に男性用の下着との値段の違いに驚いたが店員さんの下着に対する熱い気持ちに納得せざるを得なかった。


「あの、じゃあ何か食べに行こうか? 」


何とも言えない雰囲気を壊そうと食事の話題を切り出す。


「何でも奢るから好きな場所を言ってくれて大丈夫」


「僕はどこでも大丈夫だけど、鈴さんは何か食べたいものありますか? 」


「自分も何でもいいっすけど、前に大さんと二人(・・)きりで行った喫茶店がいいっすかね」


「へぇ・・・・・・二人だけで・・・・・・へぇ」


一気に葉君の雰囲気が変わる。わざとなのかそうでないのか分からないけど今日は鈴君が葉君に対して挑発している感じがする。もしかしたら喧嘩でもしたのだろうか。ただ喧嘩する理由は思い付かないのだが。


他に案も出なかったので、何度か行っている喫茶店に向かう。昼過ぎだが週末ということもあって人通りは多く賑やかだった。


目的の喫茶店は人気がある店のようで、昼過ぎの時間でも外に並ぶ人がいた。最後尾に並び順番を待つ。家族連れもいるので変に目立つこともないだろうと久しぶりに安心して待っていると自然に鈴君が腕を組んで抱きついてくる。それを見て反対の腕を葉君が組んで抱きついてくる。その後は説明するまでもなくいつもの視線が飛んでくる。


「なぜなぜなぜなんだ、何でおっさんの癖にあんないい思いを? 」


「悪魔と契約したのでしょう。死んだら地獄行きですな」


「何あの腕、足と勘違いするわ」


そんな言葉を浴びながら順番が来て店に入って行く。何だか色々あってお腹がいっぱいになっていて珈琲だけを頼むことにした。二人は店のオススメのパンケーキを頼んで注文を待つ。剣さん達もそうだったが基本的にどのお客様もパンケーキを注文するようだ。何でもバイトの女の子がオーナーにリクエストしてオーナーが作ったパンケーキを食べる姿を動画で配信してから一気に有名になったらしい。オーナーはナポリタンが作りたいとよく愚痴を言っている。今日はお腹が空いていないから今度注文してみよう。


ゆっくりのんびり更新します。

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