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48話 朝帰り

鈴君が目を覚まし、昨日のことを聞いてみた。

シャワーを浴び、手洗いして生乾きの服を着てソファーに腰掛ける。鈴君はまだ寝ているようだ。部屋の中にあったインスタントコーヒーにお湯を入れ口に含む。昨日あった色々な事を思い出すと味なんて感じなかった。


「大さんのことがだい・・・・・・」


何て言うつもりだったのだろう。そんなこと気にしても仕方ないかもしれないのだか気にならないと言えば嘘になる。


寝ている鈴君に近づいてみる。鈴君の服は吐瀉物で汚れてしまったから手洗いして乾かしている。シャツと下着はそのままにしてある。何となく脱がせなかったのでそのままにしていた。


まだ寝ているようで寝息をたてていた。仕事があると大変だし体を揺らして起こすことにした。


「んっ・・・・・・ぁ」


何とも言えず色っぽい声を出す鈴君に少し戸惑いながら体を揺らす力を強くする。


「ふぇ・・・・・・ここは? 」


ゆっくりと鈴君が覚醒していく。周りを見回しぽーっとしている。


「今日仕事は?」


「休みっすよ。それもあって昨日お酒を結構飲んだんっすけど」


鈴君がベッドから降りて、昨日あった事を思い出すように部屋の中をぐるぐる周りだした。立ち止まりしばらく考えて顔が真っ青になる。そして俺の前に来て深々と頭を下げる。


「すみません大さん!! 」


昨日あったことを思い出したらしい。気にしなくていいよと頭を撫でるが、気がすまないということでこの後にご飯を奢ってくれることで収まった。


「そういえば昨日、鈴君が言おうとしてたダイの後って?」


「んっ・・・・・・僕そんなこと言いましたっけ? 」


どうやらそこは覚えていないようだ。それにそれを聞いてどうするんだと苦笑しながら頭を掻きながら出口に向かう。鈴君がお金を払う前にお金を払い外に出る。


いつもなら日課の後のシャワーを浴びている時間だ。鈴君は申し訳なさそうにしていたがご飯を食べ終わる頃には元気が少しだけ戻っていた。


鈴君と別れ、日課をしていないので走りながら考える。鈴君には前に、剣さんにパンケーキを奢ったお店で食事をしたのだが、やっぱりパンケーキは可愛い子が食べた方がいいということだ。

ゆっくりのんびり更新します。

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