45話 金曜日の日課2
鈴君と待ち合わせの場所に向かう。悩みがある事はばればれなようで。
リビングでスクワットを始める。頭を真っ白にする為に必要な行為だ。頭の中で悪い考えが浮かぶ時にだいたい行っている。自分を否定的に考えるのは良くないとありすさんが良く言っていたが、中々直すことが出来ない。前の職場の皆にもそう言われた記憶がある。性格だからしょうがないと思うのだが周りの雰囲気を悪くするのも良くないので少しずつ改善していくしかないだろう。
鈴君との待ち合わせ場所に向かって電車に乗る。ご飯を奢るといっても高い店で食事したことは無い。だいたい居酒屋、カレー屋、中華料理など同じ店をローテーションしている。夜も近づいて待ち合わせの中華料理屋に向かう道の人通りが増えていく。
仕事帰りのサラリーマン、楽しそうに話す学生、どの店に行くか迷うカップル・・・・・・色々な人とすれ違う。目的の中華料理屋は外観が汚なくお客様は少ないが、味はかなり美味しいと思う。店の人には悪いがあまり有名になってほしくはないと思う。
「お待たせっす、大さん」
「全然待ってないよ鈴君」
鈴君が犬のように飛びかかって来る。残念ながら慣れつつある殺意の視線から逃れる為に、抱きついている鈴君を地面に降ろす。
「イラッシャイネ大に鈴」
チャイナ服に白いパンツを履いた従業員に元気いっぱいに席に案内される。店内はかなり歴史を感じる机や椅子が並んでいるが、しっかり清掃されている。お客様が少ないせいか、店によく行くかは分からないが名前を覚えてくれている。元気いっぱいな姿にいつも癒されている。
「大さん、何かあったんすか? 元気が無い気がするんっすけど」
鈴君が真っ直ぐな瞳で見つめてくる。頭を掻きながら話すべきかどうか考える。そうしていると鈴君が何故か顔を近づけてくる。鈴君も葉君同様に美少女と言ってもいい。だから止めてほしい・・・・・・
「ふふっ・・・・・・話さないとキスするっすよ♪」
情けないことに鈴君に振り回されている。降参して肩を押さえ鈴君の進行を止めて、もやもやしていることを正直に話すことにした。
ゆっくりのんびり更新します。




