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37話 信じられない光景を体験しています

扉の先には信じられない事に異世界が広がっていました。

「では、中に行きましょう。あと死にたくなかったら私から離れないようにしてくださいね」


表情も声色も全く変えずとんでもない発言をして、山田さんが中に入っていく。いきなりの事に動揺していて頭の中が整理できていないが、先に進んでいく山田さんの背中を追って体が勝手に扉の中へと入っていった。


部屋の中に入った瞬間に、生い茂った木が目に入ってきた。まるで森の中にでもいるようだ。そして視界だけではなく、先程まで体感していた温度の違いに戸惑う。


暑い・・・・・・明らかに暑い。


まさか本当にこの部屋が別の場所に繋がっているというのか? そんなバカなことってあるか? この部屋だけ改装していて俺を騙そうとしているのではないか?ただ俺を騙すことに何の特も無いと思う。


「どうですか? 少しは信じられましたか? 」


山田さんが大きな木の前に立ってこちらを見つめる。相変わらず表情一つ変えていない。俺は試しに近くの木に触れてみる。木は作り物ではなく本当に自然の木のように感じた。何とも言えない匂いも漂っている。この場所の暑さに耐え切れなくなり、ジャージの上着を脱ぎ腰に巻きつける。


「それではもう少しだけ進みましょうか」


山田さんがまた前を歩きだす。この暑さなのに汗一つかかずのんびり歩いている。明らかに部屋の大きさを越えた距離を歩くと出口が見えてくる。信じがたいがここは現実と違う場所にいるようだ。森を抜けるとそこには大きな道が広がっていた。空は一緒だが見たことが無い種類の鳥が飛んでいる。鳥というよりも恐竜に近いような見ための鳥もいる。


「あの、あれは何ですか?」


「あぁ、これはこちらの世界の獣ですね。こちらから危害を加えない限りは襲ってきたりしないから大丈夫ですよ」


まるでありふれた日常のように話しをしてくる。この人はいったい・・・・・・


「マスターはここにいるんですか? 」


当初の疑問を思い出し質問する。そうするとそうですよと頷く。


「その・・・・・・生きているんですか? 」


「えぇ、この先の村でお店をしていると思いますが」


どうやらマスターは生存しているらしい。お店をしているのであれば難しいかもしれないが、知識を得たり交渉によってはお店で働いてくれるかもしれない。そう思い村に向かおうとしたが肩に手を置いて止められる。全く動けない・・・・・・どんな力をしてるんだ? 山田さんの得体の知れなさに少し驚く。そしてよく分からないことを話してきた。


「お客様、彼女か奥様、それか大切な相手はいらっしゃいますか?」


「えっ・・・・・・?」



ゆっくりのんびり更新します。

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