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36話 マスターについて少し調べています

物件の前のマスターの事を調べる為に、山田さんに会うことにした。

中華まんとパンケーキで膨れたお腹を撫でながら待ち合わせの場所で待っていると、待ち合わせの時間より10分程早く待ち合わせの人物は現れた。


「お待たせしてすみません」


待ち合わせの時間に遅刻しているわけではないが、山田さんが軽く頭を下げる。大丈夫ですと伝えて、購入予定のお店へと入る。相変わらず中の様子は綺麗だった。まるで誰かが掃除しているようだ。


「このお店に決められた感じですか? 」


当然の疑問をこちらに聞いてくる。そうではないと伝えると黒縁の眼鏡の淵を少し撫でながらこちらを見る。大体想像はついている感じはするが自分から伝えずこちらの言葉を待っている。


「ここの前のマスターの話しなのですが、異世界・・・って本気で言っていますか?」


「お客様に嘘をついても何の特もありません。それに最初に言っておかないと後からクレームになっても困りますし」


眉一つ動かさずさも当たり前のように山田さんは話す。漫画や映画の話しであればある話しかもしれないが、異世界(・・・)という普段聞き慣れない言葉に頭を掻きながら考える。


「ちなみに、マスターは異世界・・・にどうやって行ったんですか? 」


少し意地悪な質問をする。いい加減に嘘か本当かはっきりさせたいのとマスターが居ないのであれば自分が学ぶ事も増えてくる。今後の為にはっきりとさせないといけないことだ。


「ここの2階からです。2階の部屋が異世界・・・に繋がっているんです」










「えっ・・・・・・」


想像もしない言葉に声が漏れる。2階の部屋から異世界に繋がっている? 


本気で言っているのか?


俺が唖然としているのを見つめて山田さんが立ち上がり眉一つ動かさず話しかけてくる。


「では、ご案内いたしましょう」


そういって奥の階段を先行して上っていく。俺は呆気に取られながらも追いかけるように上っていく。2階には3部屋ほどあり、奥にある部屋の前で山田さんが立ち止まる。そしてポケットから鍵を出してその部屋の扉を開ける。


「どうぞ」


そういって開けた扉の中を見るとそこにはたくさんの木があり、まるで森の中にいるような空間が広がっていた。



ゆっくりのんびり更新します。

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