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30話 アニメショップの奥深さに感心しています。

初めてのアニメショップをゆっくりと回っていく。そして最上階へとたどり着く。

アニメショップはその階ごとに特徴があった。全部同じカードやシールを売っているものだと思ったがそうではなかった。階事にテーマが決まっているようで、どの階の従業員さんも質問に対して丁寧に答えてくれた。どの階でもホブマ師匠と呼ばれたのでホブマ師匠に少し興味が湧いてきた。最上階の5階はイベントスペースになっていた。ステージと観客席がありライブなど出来そうな感じだった。今日は何かイベントをやっているらしい。


『第20回アニメショップレモンコスプレ大会』と大きく書かれたステージを見つめる。人気があるイベントのようで、すでに観客席は立ち見のお客様で埋まっている状況だった。このお店で見ることは全て勉強になるはずと最後尾からステージを観ることにした。


「さぁ、お待たせしました。第20回レモンのコスプレ大会始めるよぉ」


その声を聞くと一気に観客から悲鳴や歓声が交じり合ったビリビリとする声が上がる。ライブとはまた違う熱気に興味を抱く。エントリーしているのは5名で、作品もキャラクターも分からなかったが一人一人が自信を持って立っている姿を見ていると何故か心にくるものがあった。自分のしたいことを人の居る前で何の躊躇もなく行っている。何もなく生きてきた自分と対比するとステージに立っている人達がライトのせいではなく眩しく感じた。


一人一人自分のコスプレしているキャラクターと衣装のおすすめポイント、そしてポーズをとってのセリフという感じで一人の持ち時間は約5分程でアピールしていく。もちろん一人一人緊張しながらも自信を持ってアピールしていく、その姿に会場のボルテージが上がっていく。そして最後の一人のアピールが始まる。かなり緊張しているのか、何度も言葉に詰まりながらアピールしていく、しかしある一言で会場の雰囲気が変わる。


「僕は・・・・男です・・・でも・・・僕はこのキャラクターが大好きで・・・・思い切ってコスプレしてみることにしました・・・・変なのかもしれません・・・でも」


「気持ち悪ぅー引っ込めよ」


「似てねぇよ、俺の好きなキャラを汚すなよ」


「場違いだよ帰れ帰れ」


そう言って野次を飛ばす最前列の3人組が舞台に居るその子に向かってジュースを投げる。その子は突然の子で動けずもろに浴びて目に涙が溜まっていく。俺の体は思うより早く舞台に向かっていた。

ゆっくりのんびり更新します。

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