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28話 2人の興奮度合いが何故か上がっています。

二人に傷だらけの体を晒す。気持ち悪いと言われてすぐに服を着れるだろう。

体のシャツで覆われていない部分から体中にある無数の傷が露になる。深いものから浅いものまでかなり生々しい感じで見る人によっては気持ち悪くなるかもしれない。説明する必要も無いと思うが、傷をつけたのは奏だ。あることをきっかけに、俺の体の耐久力を上げる負荷を与えるようになったのだが、最初は手や足だったがそのうち耐久力が上がった為に物へと変わる。木刀だったり竹刀だったり色々だ。


今は物は使わなくなったので本当に優しくなったものだ。そんな思い出に浸っていると計さんと李音君の様子が明らかに変わった事に気がつく。んっ、やっぱり傷を見て気持ち悪くなったんだろう。上着を着ようと手を伸ばしたが強い力で止められる。計さんの小さい体のどこにこんな力があるのだろう・・・・


「ホブマ師匠・・・シャツも脱いで・・・・嫌でも脱がすけど」


「ちょ・・・・落ち着いて計さん、李音君も止めて」


「失礼しますねぇ」


李音君は計さんと同様に息を荒くしながらシャツを脱がしてくる、破られても困るので2人から離れてシャツを脱いで傷だらけの上半身を晒す。


「ホブマ師匠だ・・・・体型もホブマ師匠だ」


「お兄さん・・・・どんだけエロイ体してるんですかぁ?歩く18禁ですよ?誘ってますぞお主?」


2人の興奮が先程より高いのが分かる。ホブマ師匠というキャラクターも体が傷だらけなのだろうか?


とにかく落ち着くように2人に伝えているが中々収まらず、それどころかじわじわと距離をつめてくる。正面から何故か李音君が後ろから計さんが抱きついて二人とも筋肉のラインを確かめるように手で触りながら舌先で傷を舐め始めた。



「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


声にならない声を出してしまい二人から半ば無理やりに離れる。何をしているんだこの2人は?


計さんは瞳を閉じて口内で何かを確認するように舌先を動かして、しばらくするとカウンターの奥の席に座り凄い勢いで紙に何かを書きはじめる。鬼気迫る勢いで書いていて誰も話しかけられない雰囲気を出している。


「ふふっ・・・姉さんがあんなに夢中に書くの久し振りに見た。お兄さん凄いですねぇ♪」


お客様の対応をする為に、李音君はカウンターに立つ。先程の行為が気になって何だったのか聞いてみると、計さんは測定する時は必ず上半身を触り舌先で舐めるらしい。そうすることによってその人に合う服を作れるらしい。それが本当かどうかは分からないがオーダーメイドしたお客様からは一度もクレームはなく再度注文が来ていて新規のお客様は大分待つことになるらしい。


「李音君も服を作るためにあんなことをしたのかい?」


「私は趣味ですよ♪お兄さんがいけないんですよぉ、エロイ体してるから♪」


この姉弟はと頭を掻きながら溜息をつく。服が完成したら連絡すると半ば強制的にアドレス交換される。メールの他に『ライン』というものがあるらしいが、俺の携帯(ガラケー)ではその機能が使えない。特に不便では無い。ただありすさんにも言われたが『すまほ』と言うやつに変えた方がいいのだろうか。そう考えながら使えないものに変えることはないと、いつもの携帯の画面を見つめて家に帰ることにした。

ゆっくりのんびり更新します。

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