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25話 ゲーム開始

ゲームが始まって、周囲の視線が集まってくる。誰かが警察を呼んでくれると助かるのだが・・・・

何かの見世物の思ったのだろう、俺と相手が立つと周囲が気にし始めた。それでいい、俺が一方的に殴られる姿を見れば誰かが心配になって警察に連絡を入れてくれるだろう。どうせ10分と言いつつ時間など守る気なんてないだろう。


「おっさん、覚悟はいいか?」


身長が180センチ程の体格のいい男がにやにやしながら聞いてくる。


「いつでもどうぞ」


その瞬間、顔に向かって男の拳が飛んでくる、その後も拳と足が体に飛んでくる。受けた感想としては中々に重い攻撃だった。普通であれば倒れるのを我慢するのに必死だろう。ただ、あくまで普通(・・)の人にとってはだ。20代の頃から耐久力を上げ続けてきた俺にとってはたいした事の無いものだった。奏の方が遠慮が無いし、拳だけでは無かったからな・・・・今は優しくなったものだ・・・・・



5分程経過しただろうか、男の攻撃がだんだんと弱くなる。多分スタミナ切れだろ。俺より若いくせに情けない。多分、今までの相手はこの時間まで続ける事は無く勝利を重ねてきたのだろう。


頭を掻きながら相手に伝える


「どうですか、もう降参ですか?」


その言葉にいらついたのだろう、相手の顔が真っ赤になる。


「う・・・うるさい・・・黙れ!!!」


やられ役の決まり文句を叫んだ後に、息を荒げながらもまた拳をくりだす。次に足の攻撃を繰り出そうとしたのだろうが、足を上げる体力も無いのだろう、蹴ろうとした時に足がもつれてその場で倒れる。周囲から笑いが起きる。『情けない』『ださい』『ざまぁみろ』などなど周囲に隠れて言葉が飛び交う。勝負はすでについていた。男は転んだまま息を荒げ動かなくなった。


「そろそろ、時間だと思うけど、どうしますか?あなたが変わりに続けますか?」


リーダーらしき男に声をかける。これで逃げてくれればいいのだが・・・・


「そうですねぇ。俺達の負けみたいですねぇ。」


リーダーらしき男が捕まえている女性の手を離す。


「兄さん、またどこかで」


そういうと、もう1人の男に倒れている男を連れて行くように指示して。そのまま去っていった。物分りのいい人で良かった。落ち着いたところで女性が目の前にやってきた。怪我は無いようで安心した。お礼を断ったのだが、それでは気がすまないと言われて手を組まれ無理やり連れていかれる。


もちろん周りからは前に感じた殺気であふれた目で見られている。俺が悪いわけではないのにと思いながらも相手が離れてくれなかったので、そのまま歩く。しばらく商店街を歩いているとあるお店に着く。


『コスプレショップ 百影(ひゃっけい)


彼女はここが自分の家と俺を中へと連れていった。



ゆっくりのんびり更新します。

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