23話 いつもの日課
いつもと違うコースで走っていて気分が乗ってくる。今日は遠出してみようか。
準備運動を念入りにしてからジャージ姿で走り出す。いつもとは違う時間に走るのもあって違う風景が流れてくる。以前に学校の通学路を走っていて職務質問を受けたので、それ以来その道は走らないようにしている。まぁ、鈴君であれば問題無いのだがそれ以外の警察に合うと面倒臭いのでなるべく近づかないようにしている。鈴君とは違い、自分に好意的ではない警察は何人か居るもので、鈴君に助けてもらわなければ危なかったこともある。鈴君に迷惑をかけるわけにも、通学路を通う学生達を不安にさせることは申し訳ないので、通学路ではなくその上、負荷がかかるルートを走る。
いつもは大体、同様に日課で走っている鈴君と会うのだが、今日は時間をずらしているのとルートを変えているから会う事はない。そもそも出勤している時間だ。
ルートと時間がいつもと違うことで、気分もいつもと変わってきた。いつもより長く走ってみることにした。昨日のことを思い出し、体は自然と商店街に向かっていた。
昼前に商店街へと辿りつく。ちょうどご飯時ということもあり、賑やだった。お腹も空いたことだし、適当にお店を探す事にする。軽く露店で食べた後に、お店でがっつり食べたい気分だ。特に食べたい物は決まっていない、漂ってくる匂いがお腹を刺激してくる。
ここであせってはいけない・・・・・落ち着いて考えよう。
中華まん、だんご、唐揚げ、クレープ、たこ焼き、いか焼き、選択肢の多さにとまどう。しかしここは中華まんにしようと決めて列に向かう。並んでいる時にふと周りを見渡すと何だか揉めている現場を見つけてしまう。
うーん・・・・・関わるべきだろうか?いや・・・・全く関係ないおっさんが関わるのはどうだろう、それにそもそも揉めていないかもしれない。
「残りわずかですよ、お買い求めくださいね」
店員さんの声に列を進む。ここでもし関われば間違いなくこの中華まんを食べることはできないだろう。男達がチャイナドレスの小柄の女性の手首を掴んでいるのが目に入る。周りは見て見ぬ振りだった。それを見た瞬間、俺の体は男達の場所までは向かっていた。中華まんは次の機会だ。
ゆっくりのんびり更新します。




