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15話 新たなる殺意

声をかけてきたのは前の職場の後輩・・・そして

「ありさちゃん、元気にしていたかい?」


「大先輩、お久しぶりです。元気にしていましたか?」


深く頭を下げる、最近まで働いていた職場の後輩に元気だったと伝える。それを聞いて安心してくれたようで微笑を返してくれる。この笑顔にどれだけ癒されたことかと、働いていたことを思い出す。ありさちゃんは誰かと一緒に買い物に来て入るようだが、言い辛そうにしているということは、お姉さんと一緒に来ているのだろうと思う。ありさちゃんのお姉さんは、辞めた職場の上司で、俺が職場を辞める原因になった人でもあるのだが・・・・今になって考えれば早計だったかもしれない。


「おい、大、なに私の妹にちょっかいかけてんだ!!」


お腹に綺麗にパンチが入る。懐かしいこの感触・・・そう目の前には殺意を出しまくった元上司が居た。


「お姉ちゃんだめだよ・・・」


「何言ってるんだありさ?皆の前で謝らされていただろ?」


いつから見ていたんだろうか。誤解だと伝えてもこの人には分かってもらえないんだろうなと思うのだが、ありさちゃんが必死に説明してくれて何とか収まってくれたようだ。


一応二人の紹介をしていこうと思う。目の前にいる姉妹は、前の職場の上司と後輩だった人達だ。


元上司の熊澤ありすは、成績は優秀で見た目も美人だが性格がかなりきつい。まぁ、その恩恵に預かり毎日ありがたい御言葉(パワハラ)を頂いていたのだが、よく同僚には羨ましいと言われていた。怒られて嬉しいものだろうか?


元部下の熊澤ありさは、成績は姉同様に優秀で見た目は美人と言うより可愛いといった感じだろうか。周囲への気配りもしっかりしていて、職場での癒しだったと言ってもいいだろう。


ある時、何が原因かは分からないが、ありすさんがありさちゃんへ自分と同じように、御言葉(パワハラ)を与えていた時があった。自分に受けているのはいいのだが、人にされているのを耐えることは出来なかった。俺の体は考えるより先に二人の間に入って会話を止めれたら良かったのだが・・・・それが気に入らなかったありささんからは、今までの中で一番の御言葉(パワハラ)をいただく事になった。その先はありすさんやありさちゃん、そして周囲の雰囲気が悪くなってしまい、今に至る。


要するに逃げ出したんだ俺は・・・・・いい年のくせに。



ゆっくりのんびり更新します。

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