2246話 これから4
お気に入りの場所
「珍しいよね大兄が僕に付き合ってっていうのは」
「迷惑だったかな?」
「そんなことないよ!めっちゃ嬉しい♪」
そう言って微笑む葉君を可愛いと感じる自分がいた。
前々から可愛いなと感じることはあったが付き合うことを決めた前と後では感じ方が違う。
もちろんそれは葉君が奏と結婚していたからそう考える選択肢が無かった。
久しぶりの開店にも関わらずお店には開店から閉店まで忙しい状態だった。
葉君がいなかったら悲惨な状態になっていたと思う。
閉店後の清掃も終わってシャワーを浴びた後に、スーパーで買い物をして帰ろうと言った葉君に違う場所に行かないかと声をかけた。
葉君は少し驚いた顔をした後にすぐに了解してくれた。
駐車場に停めてあるか車に乗って高速道路に乗る。
どこかに旅行に行くわけではなく俺のお気に入りの場所へと向かっている。
前の仕事の時から疲れた時はこの場所へ来て心を落ち着けていたお気に入りの場所だ。
お店の仕事の後に疲れているから誘うのは申し訳ないと思ったけど、葉君と一緒に行きたいと思って誘ったら了解してくれたのでよかったと思う。
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