2238話 告白のこたえ10
ハッピーエンド?
「いや、いや、葉君、こういうのはほら、デートの終わりとかにね、勢いでするものじゃないから」
「うーん、どうかなぁ、僕がしたいからしただけなんだけど嫌だった?」
嫌なわけじゃない。
むしろ柔らかくてなにか地球上に無いものが触れたような錯覚を覚えたぐらいだ。
「嫌とかじゃなくてね葉君、ほらっ、やっぱりこういうことは両親に説明してからの方がいいよ。葉君の母親も心配してたからまずは報告しないと」
「報告する前にもう一回キスしよう♪」
葉君から逃げようとするが俺以上の力があるのか、俺の体力が回復していないのかは分からないが膝の上に乗っている葉君を離すことはできなかった。
むしろ俺が望んでいるから力が出ないんじゃないか?
頭の中では抵抗しているけど体は求めているのか?
変態じゃないか・・・・・・
「葉君、報告が先・・・・・・」
「もぅ、大兄って本当に頑固だよね・・・・・・こういうのは流れが大事なんだから」
「流れって言うけど葉君は流れなんて知ってるの?」
「ふぇっ、まぁ、それは、色々と勉強したというか、ねぇ、そりゃあいつかはそういう日がね来るかもみたいな?」
葉君が明らかに動揺しているのが分かる。
そういえば考えてもみなかったけど同性とする時ってどうすればいいんだろうか?
調べようにもなにをどうやって調べたらいいんだ?
そんなことを考えている間に葉君に押し倒されていた。
どこにこんな力があるのかというぐらい手首を掴まれている。
「そうだようん、勉強のせいかを試さないと、うんうん、そうそう実践しないとね、うん、やっぱり勉強の成果が分からないと勉強って楽しくないもんね。うんうん、そうだようん、なんでもっと早く試さなかったんだろう、最初から試していたらもっと早くこうなっていたかもしれないし、でも大兄の性格から考えると今の形の方がよかったのかも。だって結果的に大兄はここにきて告白してくれて結ばれるわけだからね。えへへぇ、よかったね大兄♪」
背中にビリビリとした感覚を感じる。
全身の筋肉が小刻みに震えているのも分かる。
逃げないとまずい・・・・・・
逃げる方法がないか頭を動かして部屋全体を見回した。
ゆっくりのんびり更新します




