2229話 告白のこたえ
真相は
「んっ・・・・・・っ・・・・・・ぷはっ・・・・・・んっ!!?」
目の前に用意したバケツに胃袋から這い上がってきたものを全部ぶちまける。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・くそっ・・・・・・」
葉君が店から出て行った後に追いかけることもせずに俺は店でひたすらお酒を飲んでいた。
どうせもうお店は辞めるんだから問題ない
残ったお酒を捨てるより飲んでしまったほうがいい。
なにか食べようとおつまみのナッツを一口だけ口に入れたが、体が拒絶するような吐き出していた。
このままなにも食べなかったら死ぬんだろうか・・・・・
俺が死んだら葉君はどう感じるんだろう?
「ははっ・・・・・・なにを今更・・・・・・」
あの表情をしていたんだ。
悲しんだりしないだろう。
いや、むしろその方がいい。
葉君の周りには葉君を支えてくれる人がいっぱいいる。
俺なんかがいなくたってどうにでもなるさ・・・・・・
『キィ・・・・・・』
店の扉が開く。
店には閉店と告知しているから誰も入って来ないはずだ。
もしかして閉店の告知をしたと思ってしていなかったのかもしれない。
「すみません・・・・・・お客様・・・・・・しばらく閉!!!?」
頬に強い衝撃が走ったと思った直後に脳が揺さぶられて体が吹き飛ぶ。
こんな感じで体が吹き飛んだのはどれくらいぶりだろうか・・・・・・
ゆっくりと意識が薄れていくと思っていたが
『バシャッバシャッバシャッ』
「ごほっ!!こほっ!!げほっ!!?かハッ!!」
頭から体全体に氷水をかけられていたようで、むせるようにしながら意識が無理やり覚醒させられる。
「おい、大!!!葉君を悲しませたよな?泣かせたよな?苦しい思いをさせたよな!!!!!」
こんな怒り狂った表情の奏を見たのは初めてかもしれない。
今までに見たどんな表情よりも怒り狂っているのは細胞で理解できた。
間違いない
俺を殺すつもりだ
「なんで奏が怒ってるんだよ・・・・・・奏は葉君に利用されてたんだろ・・・・・・むしろ!!?」
今度はお腹に衝撃が走る。
今までの拳とは比べ物にならないぐらい重くて痛い。
床に崩れて床に胃液を吐き出す。
先に吐いていなければかなりの量を床にぶちまけていたと思う。
「お前はなにも分かってない!!!利用していたのは私だ!!!私なんだ!!!!葉君に結婚したら大の近くにいられるからって提案したのは私なんだよ!!!!」
「えっ・・・・・・なんだよ・・・・・・それは・・・・・・・・・・・・」
体全体から汗が溢れて血の気が引いていくのを感じる。
あともう少しお付き合いいただければ幸いです。もう少しだけのんびり更新していきます。




