2223話 告白2
弱さ
「・・・・・・っ・・・・・・」
自然と目が覚めると寝る前よりも強い頭痛を感じて痛みで目を覚ましたんだと理解する。
そのせいかかなりの不快感を感じる。
このまま二度寝をしてしまおうとも思ったが、もう一度不快感で目を覚ますことを想像したら二度寝する気にはなれなかった。
布団から起き上がると立ち眩みに近い感覚と強い頭痛に膝を折るように布団に崩れる。
もしかして熱があって体調が悪いのかもしれない。
まずは自分の状態を確認するために足に力を入れて無理やり立ち上がり下へと降りていく。
リビングの扉を開けるとよかったのかよくなかったのかは分からないが、葉君と奏の姿は無かった。
薬箱から体温計を取り出して脇に挟む。
『♪♪♪♪♪』
一分もしないうちに体温計が鳴る。
『38.0』
体温計には自分の体調が悪い原因を示すように温度を表示していた。
病院に行く気にはならなかったので風邪薬を手に取る。
薬を飲むためになにかを食べないといけないとは思ったが、なにか口にしても吐いてしまいそうだったので薬を飲んでまた階段を上がり部屋へと戻る。
布団に横になると薬が効いてきたのか少しずつ頭痛が和らいでいくのを感じる。
自分の体の弱さに情けなくなる。
年相応と言えばそうなるのかもしれないけど、精神的なことでこんなにも体調を悪くしていたらもたなくなると思う。
ただ今回のことはかなりきつく感じている・・・・・・
頭痛の痛みを消すように強くなっていく眠気に逆らわず受け入れることにした。
ゆっくりのんびり更新します




