2210話 借り9
モヤモヤ
「はぁ・・・・・・」
休憩中に甘いココアを飲みながら机を見ると自然と溜息が漏れる。
最近は大兄は一人でもお店が大丈夫だから僕が遅い時間に行くのってどうなのかなと思うことがある。
喜んでくれるお客様はいるし大兄も助かるって言ってくれるから問題はないと思うんだけど・・・・・・
大兄に会いたくないわけじゃない
むしろ一緒に居たい
だけどなんだか会いたくないなっ気持ちもあって
「はぁ・・・・・・」
モヤモヤとした感情に少しイライラしている自分がいる。
お客様の前ではしていけない表情をしているだろうなと鏡を見なくても分かることに苦笑する。
『パチッ、パチッ』
両頬を軽く叩いて気合を入れる。
来てくれているお客様には関係ないことなんだからしっかりしないと。
「おはよう葉さん!!」
「おはよう犬君。今日も元気だね」
休憩室に元気よく現れた犬君に挨拶を返す。
鳥君は委員会の仕事があって犬君より出勤日数や時間が少ないのでこうやって犬君と話すことの方が多い気がする。
仕事中だけでなくて休憩中でも元気だからお客様も元気な姿を見に来ているのかもしれない。
僕も負けないように頑張らないといけないと気合を入れて店内へと戻って行った。
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