2197話 夫婦の約束7(葉side)
今まで
やっぱりここで生活するのが一番いい。
実家が悪いわけじゃないけど大兄と奏さんと一緒に生活する心地よさはなんとも言えないものがある。
最初は緊張感の方が強くて感じられなかったことも落ち着いていくことで心地よさに気がつく。
一生このまま3人で生活していくものだと思っていたしそれでいいと思っていた。
本当は自分の気持ちを伝えて
それを受け止めてもらえて
一緒に生活を続けていく。
結婚なんてできなくても大兄に愛してもらって僕が愛してどちらかが死ぬまで一緒にいる。
それだけでよかった。
だけど僕にその勇気は無くて
その気持ちを分かってくれた奏さんが提案してくれた言葉に僕は頷いた。
奏さんの気持ちを利用して僕は大兄と一緒に生活できる方法を選んだ。
罪悪感はあったけど生活が続いていく中でその気持ちはゆっくりと薄れていった。
幸せ過ぎて考えなくなったって言う方が正しいのかもしれない。
でもその生活もずっと続くことはなかった。
ライバルと思っていた鈴さんが大兄に告白した。
出会ったのは僕の方がずっと早かったけど告白したのは鈴さんの方が早かった。
いや・・・・・・
告白をしないで近くに居ようとした自分は勝負にすらならなかったんだと思う・・・・・・
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