2177話 変化46(奏side)
反面
「しかし本当に奏は朝が弱いな」
「ふぁ・・・・・・優しく起こしてくれたら私だって起きますよ・・・・・・」
「本当に何歳だお前は?さっさと風呂に入ってこい!朝ご飯は準備しておくから」
坂本さんに起こされてスッキリしない頭を目覚めさせるために服を脱いでお風呂に入る。
「ふぁ・・・・・・あぁ・・・・・・」
熱いシャワーを浴びていると少しずつ意識がハッキリしていくのを感じる。
一人で生活しようと思っていたけど結果として坂本さんの家に一週間お世話になってしまった。
分かったことは私一人では生活が難しいということだ。
色々と頑張って普段やらないことをやろうとやってみたけど結果は酷いものだった。
何一つまともにできないということが分かっただけだ。
こんな状態でまた元の生活に戻ったらどうなるんだろう・・・・・・
葉君が離れていく姿が簡単に想像できた。
離れていく方が葉君にとって幸せなのかもしれないと思う反面、絶対に離したくないという気持ちは強い。
「少しだけマシにはなったな」
「そうですか?」
「自分では分からないかもしれない微妙な変化だか、一週間も一緒に居たら分かるさ」
坂本さんはお世辞とかは言わないから、その言葉を素直に受け止めた。
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