2173話 変化42
病院
病院からお店に戻ってきたのはお昼前ぐらいだった。
こんなにも人がいるから待たされるだろうなという予想を裏切ることはなく、待っている暇な時間を不快感に耐えながらソファーに座って待っていた。
診察を終えて薬を受け取った頃には体調より疲労感の方が強く買い物をする気分にもならなかった。
空腹感はあるがそれよりも薬を飲んで早く眠ってしまいたいという気持ちが強く、薬局で適当にゼリー飲料と果物の缶詰を購入してお店まで戻ってきた。
お店の扉に『本日定休日』と分かるようにしてから店内へと入る。
バーカウンターに腰を降ろすとやることが終わったせいか一気に体から力が抜けていく。
本当はお粥とかを食べた方がいいのかもしれないが、今はとにかく眠りたい気持ちが強かった。
買い物袋からゼリー飲料を2つ取り出して蓋を開けて飲み干していく。
普段飲まないが味は悪くない。
ゼリー飲料を飲み干した後に薬を水で飲む。
お腹が少し膨らんだせいか眠気も増していく。
このままバーカウンターに体を預けて寝てしまいたいが、起きた時に節々が痛くなって後悔しそうなので重たい体を無理やり動かして部屋へと向かう。
「・・・・・・・・・・・・」
ベッドに横になると先程までの不快感が嘘のようにゆっくりと意識が薄れていった。
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