2153話 変化22
それぞれの生活
「じゃあ大兄はこっちで過ごすんだね・・・・・・」
「そうだね。奏が居ない一週間に葉君と二人で生活するのはなんだか変というか悪い気がするから・・・・・・」
奏が急に一週間家から出ると言われた時は仕事の出張かと思ったが、そうではなかったのでかなり驚いた。
奏が葉君から離れて生活できないと勝手に思っていたからだ。
葉君からなにか言われたわけではなく自発的だったようで、どれだけの心境の変化があったのかは俺には想像できなかった。
奏が家から出ることで自然と葉君と二人で生活することになるのだが、それを俺が断るように奏が居ない間はお店で過ごすことにした。
奏が葉君と離れて生活することを決めたのは今後のことを想定してなんだと思う・・・・・・
そんな決心をした奏のことを無視して葉君と一緒に過ごすのは違う気がしたからだ。
俺の提案と奏の提案に葉君を受け入れてくれた。
お店では今まで通り葉君と一緒に働くけど一人で生活するのはかなり久しぶりな気がする。
奏と一緒に生活していたからもしかしたら初めてのことになるのかもしれない。
前と違ってできる料理も増えたしなんとかなるとは思うけど奏は心配だよな・・・・・・
遅刻してないといいよなと過保護に思う自分に苦笑した。
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