2144話 変化13
変わるものと変わらないもの
「本当に大丈夫だよ葉君・・・・・・」
葉君の指先を掴んでゆっくりと体から離そうとするが更に指先に力が入ったような気がする。
むしろ指先がめり込んでくるような痛みを感じる。
「ふふふっ、僕の力にも勝てないのにぃ〜休まずに動こうとしたらぁ〜ダメだと思うなぁ♪」
葉君なのに葉君じゃないようなそんな意味の分からない思考が頭の中をよぎる。
「よしよしお嬢、大さんは回復したみたいだから練習に戻ろうか?」
「ちょっ!?リサさん?」
リサさんは葉君を抱えるように軽々と葉君を持ち上げてリリィと一緒に練習に戻って行く。
ゆっくりと体を起こすと今度は問題なく体が上がって起き上がることができた。
少し体の重さを感じるけど特に問題はないと思う。
本当に葉君はどうしたんだろうと思うほど変化しているように感じる。
二人きりの時にだけに見せる姿と思っていたけどそうではないようだ・・・・・・
はぁ・・・・・・
体力が回復したと思っていたのに、軽い目眩がして倒れそうになるのを太ももに力を入れて耐える。
葉君みたいに可愛いらしい相手に好意を向けられるのは嬉しいことだと思うが
そもそも結婚していて義弟に緊張している俺の性癖はかなりネジ曲がってしまっているんだと思う・・・・・・
スッキリとしない気持ちを切り替えるために川へと向かった。
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