2108話 経営者と管理者140(葉side)
電話
『もしもし葉さんっすか?』
『ふぇ?どうしたの鈴さん?こんな朝早くに』
目が覚めるといつの間にかお店のベッドで眠っていた。
ルミさんが出してくれる飲み物は目覚めがよくて疲れも驚くぐらい回復するんだけど、飲んだ直後の眠気が強い。
前も飲んだ後にすぐに眠ってしまった。
今度またお礼を言うことにしよう。
お礼の話しは後にするとして鈴さんからの電話は久しぶりで驚いている。特に約束とかはしていなかったと思うけどな?
『ちょっと話したいことがあって電話したんっすけど今は大丈夫っすか?都合が悪いなら葉さんが都合がいい時間にかけ直すっすよ?』
『大丈夫だよ鈴さん。問題ないから今で大丈夫だよ』
見られているわけではないけど体を起こしてベッドの端に座る。
『急に電話して申し訳ないっす。今日電話したのは・・・・・・』
鈴さんの言葉が急に止まる。
急に止まるってことはもしかして言いにくいことなんだろうか?
二人に共通することで鈴さんが言いにくい話題なんて限られてくるよね・・・・・・
『大兄になにかあったの!?』
『大さんにはなにもないっすよ。それより喧嘩でもしたんっすか?』
『ふぇ!?喧嘩なんてしてないよ?そう言えば大兄と喧嘩したことなんてあったかなってくらいだよ』
鈴さんに言われて思い出してみると本当に喧嘩したことなんてないと思う。
大兄も奏さんも僕には甘すぎるもんね。
ゆっくりのんびり更新します




