2096話 経営者と管理者128
報告前に
「葉君、リリィとの話はどうだった?」
「協力してくれるって言ってくれたよ。仕事が終わるまで待ってほしいって言われたけどね。仕事は途中で終われないって言ってたよ」
親プルプルの背中に乗りながら森へと向かう。
リリィは想像通り協力してくれるようだ。心配はしていなかったけど葉君が安心しているのは、ここに来る前と明らかに違う表情や仕草で分かった。
「リリィってやっぱり凄いなって思ったよ」
川で少し休憩していると、横に座っている葉君がリリィと話していた内容を教えてくれた。
「振り付けの映像も一度見ただけで殆ど覚えていたから今度会った時はかなり上手くなってると思うよ」
「リリィが上手なのは練習量もかなり多いと思うから無理しないようにしてね葉君。葉君がリリィがいないと出来ないと思ったように葉君がいないと出来ないって皆も思うよ」
「そうかなぁ・・・・・・」
「絶対そうだよ!リサさんに聞いても絶対にそう言うよ!!」
葉君の肩を握ってそう伝える。
「プルプル!!」
『うわっ!?』
体全体に冷たさを感じたと思ったら親プルプルが二人の間に割って入ってきていた。
「もしかして大兄と喧嘩してると思った?」
「プルプル?」
「大丈夫だよプルプルちゃん。ありがとねプルプルちゃん」
葉君がプルプルを抱き締めると親プルプルは体を擦り寄せて甘えている。
プルプルに心配させるぐらい強めに肩を握っていたことを知り反省する。
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