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189話 マスターの怒り3

ラビィの部屋は・・・・・・

ラビィの部屋に入るのは初めてだったので正直どんな部屋か少し気になっていった。見た目は可愛らしいので花とか飾っていたりいい匂いがしたりするんじゃないかと少し緊張しながら中へと入っていく。


決して不埒な気持ちなど持っていない。それは信じてほしい。


部屋に入ると自分の妄想と真逆の景色が視界に入ってきた。部屋は色々な素材が散らばっていた。草花、鉱石、加工道具、分厚い本など自分の世界では見たことが無いようなものがいっぱいある。少し興味があるが触って壊したりしてしまったら後で何を要求されるか怖いのでベッドに優しく寝かせる。ベッドはまるで使われていないように綺麗だ。部屋が散らかっている様子から考えるともしかしたらベッドで寝ずに作業をしながら床で寝てしまっているのかもしれない。ラビィらしいといえばラビィらしいが体には良くないと思う。もしかして体がガチガチなのはそのせいかもしれない。


お店に戻るとマスターが安心したようにほっとした表情を見せる。


本当に俺がラビィに手を出すと思っていたのだろうか?


確かにラビィは可愛いかもしれないけど年上に対して失礼な話だが犯罪臭が凄い。それにマスターが好きだと分かっている相手に手を出すなんて酷いことはしたくない。




何が酷いことをだ・・・・・・


奏から葉君を取り上げる可能性がある俺が何を言っているんだ・・・・・・


偽善者もいいところだな・・・・・・


「何だか酷く悩んでいる表情ですが何かあったんですか?」


マスターが手慣れたようにハイボールを出してくれる。相変わらず無駄の無い動きに感心する。無駄がないというより極限まで作業を減らしているという感じだ。体力のないマスターが営業していくなかで鍛えた技なんだろう。


二人でお店をするのに色々揃えているが一番心配なのは俺がお酒を作れるかどうかな気がする。市販のお酒や簡単な配合で提供すればいいのかもしれないがそれだとお店としてやっていけるか心配だ。もしかすると葉君が作った方が美味しいお酒が出来るような気がする。



メイド服を着た葉君がシェイカーを器用に振ってグラスにお酒を注ぐ。それをお客様の前に出して心配そうに尋ねる。


「どうしたんですか?死にそうな顔をしてますよ。えっ、これですか?常連のお客様が酷い顔をしてるから僕からの奢りです。これを飲んで少しは元気になってくださいね」


にっこりと微笑む葉君。



えっと・・・・・・俺いる?

ゆっくりのんびり更新します。

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