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185話 食事をしながら妄想を (葉君編)

おっさんのダメな妄想。

「ふぁ・・・・・・魚釣れたぁ?」


シロが欠伸をしながら目を覚ます。怒らせるとまずいのでシロを背負ったままクロが魚を焼く準備をしているのを手伝っていた。手伝うといっても手頃な石と細かい木を探してくるぐらいなのだが。


「おはようシロ、よく眠れたかい?」


「うん、大の背中と膝は寝心地がいいからぁ。どうだぁシロと結婚したくなってきたぁ?シロ結婚したらいっぱい大の為に頑張るよぉ」


ぎゅっと抱きつきながら囁いてくる。


「こらっシロも手伝え。それに大と結婚するのはクロだぞ。さっきだって二人で協力して魚を釣ったんだから、シロよりクロの方が相性だっていいはず」


シロに対抗するように前側から抱きついてくる。


二人とも柔らかくていい匂いがするのはやめてほしい・・・・・・


はぁ・・・・・・


まさかのモテ期が来ているようだ・・・・・・(ただし男性のみ)


集めてきた石を円形に適当に並べてその中心に細かい木や葉っぱを置く。シロが手を掲げて何かを唱えると火種に火がつきすぐに魚を焼く準備が出来上がる。クロが荷物から鉄製の串を出して魚に刺して火に近づけるように並べていく。手慣れた感じに感心する。こういったことに慣れているんだろう。


魚を焼き上がるのを待ちながら今日、家に帰るかどうか考える。何となくだが帰り辛い。奏にも葉君の話をしたばかりだし、答えも決まっていない。葉君と二人きりになった時に気まずい雰囲気になってしまう可能性がある。考えすぎかもしれないけど葉君を傷つけたくない。


何様のつもりだと思うけど、葉君には本当に感謝している。葉君が居てくれるから俺は生活できている所はあると思う。いつからかそれが自分の中で当たり前になって甘えきっていた。


俺が葉君と一緒になったらどうなるだろう



「大兄、朝だよ起きて」


エプロン姿で現れて微笑みかけてくる葉君


「大兄、ほら今日は出かける約束したでしょ?早く準備して」


休みの日に早く出掛けようとせかす葉君


「大兄、僕といて楽しい?迷惑じゃない?」


デート中に心配そうに聞いてくる葉君


「大兄、何で僕に内緒で鈴さんと出かけるの?報告と許可を取る必要があるよね?」


膝に乗りながら微笑んでいるはずなのに全く笑っているように感じない葉君


「大兄、休憩って・・・・・・そればっかりだよねぇ・・・・・・でもいいの?僕が満足するまで終わらないからぁ終わらなくなっちゃうよ♪」


艶やかな表情で見つめてくる葉君



頭を掻きながら大きく息を吐く。


一応鈴君のことも考えてみよう。

ゆっくりのんびり更新します。

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