表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

191/2262

182話 散歩しながら今後のことを考えています

プルプルに揺られながらのんびり散歩。

「プルプル♪」


「元気にしていたかプルプル?」


プルプルの小屋に行くと元気いっぱいに近づいて頭を擦り寄せてくる。頭を撫でていると子供のプルプル達も頭を擦り寄せてくるので同様に頭を撫でる。俺が良く乗せてもらっているプルプルは他のプルプルより一回り大きく足もかなり太い。4本ある足が更に筋肉質になっている。鍛練を怠っていない証拠だろう。


俺はかなり重いと思うのだが何故乗せてくれるか疑問に思ったことがある。俺が乗ったら大変じゃないかと聞いたらガリィがプルプルが『鍛えられるから大丈夫』と言っていると聞いて感心している。


確かに村の人達に大きい人がいないので鍛えるためには俺のように大きい人を乗せた方がいいのかもしれない。


「プルプル少し乗せてくれるかい?」


頭を撫でながら聞くと嬉しそうに頭を擦り寄せてくる。背中に飛び乗るとゆっくりと走り出す。マスターのお店の前の木にもたれ山田さんはいつものように眠っていた。


プルプルの背中に揺られながら景色を眺める。いつもなら背中にガリィかラビィが乗っているので少し寂しいがたまには静かな散歩もいい。


しばらく道を走ると川に着く。綺麗な水が流れていて見た目から涼しくなる。プルプルが川の水に口をつけて美味しそうに飲んでいる。暑さに自分も喉が渇いていたので手で水をすくい喉を潤わせる。冷たい水が胃袋に流れ身体中に冷たさが広がっていく。


川でも見ながらのんびりしようと思っていると見慣れた二人が近付いてくる。


「あれ大だ。どうしたんだ?」


「シロに会いにきたのか?」


クロが大きなバッグをシロは釣竿を持って歩いている。どうやらここで釣りができるようだ。釣りをやったことはないけどやってみるのも楽しそうだ。


「もしよかったら俺にも釣りをさせてくれないかな?」


「いいですよ別に」


「じゃあ釣り場まで連れていって」


シロが慣れたように背中に乗ってくる。それを見てクロが荷物を降ろして背中に飛び付いてくる。背中の重さに少し落ち着いている自分がいる。やっぱりこちらの世界に来たならこの重さがないとな。


「相変わらずいい筋肉してるな大は」


「どうだシロと結婚する気分になったか?シロはいい奥さんになるよぉ」


「こらシロ、大はクロと結婚するんだ」


二人が筋肉を確認するように背中に抱きつきながら言い合いを始める。鍛えているものを褒められるのは嫌な気分がしない。二人が褒めてくれるのを素直に嬉しく思う。荷物をプルプルの背中に乗せて目的の場所まで案内されながら歩くことにした。

ゆっくりのんびり更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ