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181話 考えてみる

そしてまた異世界に。

喫茶店で奏と話を終えて目的もなく歩いている。家には帰る気分にはなれないし、今は奏と葉君と一緒に居づらい。


気がつくと商店街を歩いていた。お昼が近付いていて人が増えてきている。これからどうすればいいだろうか。そんなことを考えながら歩いていていると自然と経営する予定のお店へと体が向かっていた。


ここで葉君と働いて行くんだよな。こんなふわふわした気持ちのままで働いていけるんだろうか・・・・・・


「気持ちは決まりましたか?」


後ろから聞こえる声に振り替えるといつから居たのか分からないが山田さんが立っていた。


「申し訳ないんですが、今はお店のことより考えないといけないことができまして・・・・・・」


頭を掻きながら頭を下げる。山田さんには色々と面倒をかけてしまっている。嘘をつくわけにもいかない。


「そうですか、それなら気分転換しませんか?もしかすると考えがまとまるかもしれませんよ」


山田さんがお店の鍵を開けて中に入っていく。お店に無関係のことであっちの世界に行っていいものだろうか・・・・・・


それにもしあっちの世界に逃げたくなったらどうするんだ・・・・・・


中に入っていいのか考える。


逃げてばかりいてどうするんだ、このままでいても答えなんか出るわけがない。だったら前に進もう。


頬を思い切り叩き気合いを入れる。大きな音に何人かがこちらを見ているが気にしないで中に足を踏み入れる。


「少しだけましな顔になりましたね」


「はい、じっくり考えてみます。答えが見つからなかったら断ります。中途半端な答えは相手を傷つけるので」


「そうですか、良い答えが見つかるといいのですが」


階段を上る山田さんについていき扉の前に立つ。何だか久しぶりな気がする。皆が元気にしてくれているといいんだけど。まぁ大丈夫だろう。


扉を開けると廊下に暑い空気が流れてくる。相変わらずあちらの世界は暑いようだ。中に入るとすぐに上着を脱いで腰に巻き付ける。


村に向かって歩き出す。村の近くは相変わらずのどかでいい場所だ。マスターがここに残った理由も頷ける。まぁ一番はラビィだとは思うけど。


村の入口に入って村の人達に挨拶する。いつもならガリィが飛びかかってくるのだが今日は姿を見せない。多分出かけているのだろう。


マスターに挨拶をするためにお店に向かう。お店は夜からなので開店はしていなかったが挨拶をして中に入っていく。中には誰もいなかった。まさか部屋に行くわけにはいかないので夜になったらまた来ることにして外を散歩することにした。

ゆっくりのんびり更新します。

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