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10話 初めて入るコスプレ喫茶店に、場違いなおっさんは入れないと思っていましたが、普通に入れました。

初めて入るコスプレ喫茶。自分が見た事の無い風景とメイド達がいました。

えっと、なになに、男の娘ばかりが働くコスプレ喫茶、『Small bud』という看板をやっと見つける事ができた。見た目は少し古いレンガ作りの喫茶店という感じで、風情があるというか味があるというか中々いい感じだが。はて男の娘とは何だろうか?男なのに娘?よく分からない?


「なぁ、鈴君、男の娘って何だろうか?」


「大さん、知らないんっすか?それなら説明するっすよ。簡単にいうと男性が女性の格好をする、つまりは女装なんっすけど、主に若い子の女装っすかね」


うーん、なるほど色々な職業があるんだなぁと感心しながら。入り口へと向かう。


「あの鈴君、手はもう引っ張らなくても大丈夫なんだけど」


「案内料に何か奢ってもらうっすよ♪」


確かにお礼をしなければならないと思い、喫茶店の中へと入っていく。





「お帰りなさい、お兄ちゃん」


「遅いわよ、寄り道してんじゃないわよクソ兄」


葉君ぐらいの身長の可愛らしいメイド達に挨拶をされる。見た目も声も女性のように感じるのだが、これで男性なのかと、彼ら?の仕事に対する意気込みに感心する。店内は、忙しそうに何人かのメイド服の従業員が働いている、葉君もそれに混じって一生懸命働いていた。声をかけるのは悪いと思い、2人のメイドに案内されて席に着く。


「ご注文は何にしましょう?」


「さっさと選べよ筋肉バカ兄」


そういってツリ目のメイドの子が胸の筋肉を興味深々に触ってくる。やっぱり男として鍛える事に興味があるのだろう。それを見てもう1人のメイドの子も触ってくる。こんなおっさんの筋肉でよければ、お好きなように触ってくれと、抵抗しないでいると鈴君が間に入って二人を威嚇する。


「こっちはお客様っすよ、何やってるんすか?」


「ふふっ、サービスの一つですよ、それにお兄ちゃんが嫌というなら分かりますがあなたが言うのはどうかと思いますけど。」


黒縁眼鏡に三つ編みの委員長タイプのメイドさんが鈴君と対峙する。名札には『シホ』と書いてある。もう1人のツリ目にピンクのツインテールの子の名札には『ミク』と書いてある。店内を見回してルール表があったので目を通す。


ゆっくりのんびり更新します。

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