8話 裁判後
裁判後に妹に説明する。話しを聞いてくれるとありがたいのだが・・・
「やめろ、変態、胸板おばけ、どんだけ胸板でかいんだよ!!!うどん粉こねれるわ!!!」
奏の罵声を浴びながらも気にせずお姫様抱っこの体制で、リビングの椅子まで運ぶ。奏は身長は高くスリムに見えるが鍛えているせいか女性らしい柔らかさは感じなかった。葉君のほうが柔らかくて軽くてよっぽど女性らしい。奏は先程の過激な暴力と自分の耐久力のせいか、足首を捻ってしまったようなので、無言でリビングまで運んだのだが、かなり不機嫌そうにしている。嫌かもしれないが、その足で階段はおりれないだろうから仕方が無い。念の為この後は、接骨院で診てもらった方がいいだろう。
何故か足を痛めていない葉君も、お姫様抱っこでリビングまで運び椅子に降ろす。妹のことが好きだから同じことがしたいのだろう。そんな葉君を可愛いなぁとしみじみ思う。ただ、こんなおっさんだが我慢してくれと心の中で謝る。
信じてもらえるかどうかは別にして、奏には今までの経緯を話す。
何故、葉君が家に来たのか?
お店を経営するにあたってのコンセプトはどうしようか?
費用はいくらぐらいか?
などなど、それにあたってコンセプトのアニメを徹夜で鑑賞したことなど、ゆっくりと説明したら分かってくれた様で今は真剣に話しを聞いてくれている。最初から話せばよかったのだが、家に来た時点でかなり腹を立てていたからその機会が無かったわけだが・・・・・・・
本人は大丈夫と言っていたが、奏の車に2人を乗せて病院に行き、足を診てもらい、家まで送ることにした。幸い軽い捻挫のようで湿布をもらって安静にしておけば何の問題も無く、良くなるということだった。本人は嫌がったが念の為、お姫様抱っこで部屋まで運ぶ。最後は大人しく部屋まで運ばせてくれた、いつもこうだと助かるのだが。気になったのが、葉君の機嫌が悪くなったことだ。多分、こんなおっさんに、奥さんを触られて嫌なんだろう。我慢してくれと心の中で謝る。葉君とは明日、物件を確認する約束をして帰る。少しでも興味を持てると良いのだがと苦笑して家まで走る。こうして持久力が上がっていく。
ゆっくりのんびり更新します。




