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150話 目的地に到着

目的の場所に到着してこれからどうしようかと葉君と相談を。

目的地のサービスエリアに到着して車を停める。建物に近い駐車場は基本は空いていないのだが平日の早い時間ということもあって比較的に近い場所に停めることができた。しかし、さっきは我ながら恥ずかしい言葉を発してしまった。おっさんが何を言っているんだよという感じがするが、練習でできないことが本番でできるわけがない。変だったりしたら葉君が教えてくれるはずだから大丈夫だ。


「行こうか葉」


「ふぇ・・・・・・大兄!?急にどうしたの!?」


「葉がデートって言ったから今日はそう呼びたいなと思って、嫌ならやめるけど?」


葉くんが首を凄い勢いで振って大丈夫と伝える。優しい葉君だから無理してくれていると思うのだがせっかくの好意だから受けとることに決めた。嫌なら言ってくれると思うし。


「足元気を付けてね葉」


助手席を開けて手を伸ばし優しく握り安全に降りるのを確認してから車の鍵をかける。時間的に少し早いかもしれないけどご飯を食べるのもいいかもしれない。


「葉、何か食べる?それとも飲み物でも買って少し散歩する?」


「うーん、少し散歩したいかなぁ」


頷いて露天で飲み物を買うことにする。露店の前には少しお客様が並んでいる。タピオカジュースか。何度か飲んだことはあるが味の種類がいっぱいあってどれがどれか分からない。情けないが財布を葉君に渡して自分の分も買ってもらうことにする。


「大兄お待たせ」


葉君が買ってきてくれたドリンクを受けとる。葉君のが何とかヨーグルトシェイクで俺のがあずきミルクらしい。口に含むと冷たくて甘くてとても美味しかった。葉君も美味しそうに飲んでいる。


「大兄、そっちは美味しい?」


「美味しいよ。甘くて冷たくて。商店街にもお店があるから今度行ってみようかな。でも俺一人だとよく分からないからなぁ」


「ふふっ、じゃあ今度僕と一緒に飲みに行こう♪」


にっこりと笑う葉君は化粧のせいだろうかとても綺麗だった。奏が夢中になる理由も頷ける。そんなことを考えていると葉君が自分のドリンクのストローを近づけてきた。


「大兄がずっと見てたから僕のドリンクの味が気になったのかと思って。違うの?」


さすがに葉君の顔が綺麗だから見惚れていたとは言えない。葉君からドリンクを受け取りストローに口を近づけて動きが止まる。


これって・・・・・・あれだよな・・・・・・


いや考えすぎだ。


葉君は男、男、男、奏の大事な旦那様


ストローを吸うとドリンクが喉を通り胃に貯まっていく。


「ふふっ、大兄のは僕がもらうね♪」


葉君が俺のドリンクを受け取り美味しそうに飲み始める。


「大兄のも美味しいね♪僕のは美味しい大兄?」


その鈴君の笑顔を見ていると味なんて分からなくなった。

ゆっくりのんびり更新します。

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