6話 ドアノブ越しの殺意
ドアノブ越しに伝わる殺気に生還方法を考えるが・・・
葉君は大人しく相変わらず天使のような寝顔で睡眠をとっている。
ただ一つの問題を除いては・・・・・・
布団の横に綺麗に折り畳まれた衣服に下着がある。そうだね、きちんと畳まないとねって・・・・・・
さて遺書には何て書けばいいだろうか?
書いた事が無いし、恋人も子供もおらず、ましてや両親の居ない自分には妹に残す言葉しかないが、殺される相手に残す言葉も無いだろう。妙に冷静に頭を整理しながら物凄い勢いで開かれようとするドアノブを力で押さえつけてどうしようかと考える。
ドアから離れられない。
声を掛けたら変に思われる。
そもそも部屋に入れない時点で、この部屋に見せてはいけないものがあるのは、ばればれなわけだが。観念して土下座すれば半殺しくらいで許してもらえるだろうか?思えば妹の暴力を受けるようになってから耐久力がつき筋肉がつき、気がついたらレスラーのような体型になっていた。危ないお兄さん達から声を掛けられない人生を過ごせて妹には感謝している。
「う・・・・・・うん・・・大兄・・・」
葉君がゆっくりと起き上がる・・・
一瞬そちらに気をとられたせいか、ドアノブに入れる力が弱くなり妹が部屋へと入ってくる。そして愛しの葉君を目の前にする・・・・・・
俺のワイシャツ一枚だけを着た葉君に。
この後いっぱい写真を撮ってました。
ゆっくりのんびり更新します。




