121話 待ちに待った週末2(鈴side)
鈴君のだめな考え。
大さんと並ぶように走る。周りから見たらどう見えるだろう?
年齢は大分離れているし
身長も全然違うから親子とかに見えたりするんだろうか
自分の年齢が近づくことは無いし
身長だって伸びることはない
まぁ身長は低くても大丈夫っすかね。大さんは身長が低い相手が好きそうっすから。そんなことを考えているといつの間にかペースが上がっていていつもより早くゴールの自動販売機前についていた。大さんが息を切らして到着する。
「はぁ、はぁ、鈴君速いよ、俺が鈴君に勝てる日って来るのかな。今日は何にする?」
大さんが罰ゲームのジュースを買ってくれる。買ってくれたジュースを開けてゆっくりと飲む。大さんも隣でお茶を飲んでいる。今日の組手はどうっすかね。大さんは最近がむしゃらに攻めて来ないっすからね。こっちから攻めてみてもいいかなぁ。そうだ、大さんとデートするいい方法を思い付いた。
「大さん賭けをしないっすか?」
勝負をして勝った方のいうことを何でも聞く。これで勝負に勝てば大さんとデートができる。気合いを入れて構えていると大さんが予想していない行動に出た。上着を脱いでシャツを脱いで上半身裸体になる。
かなり鍛えられていて岩のようにごつごつしている。それに何だろうあの傷だらけのKARADAは?虐待でも受けていたのかYO?普通に生活していたらあの傷はできないだろう。ただあの鍛えられた筋肉に浮かび上がる傷は
えろい・・・・・・
しかも走ってきて体が暖まっているせいか汗やほんのり赤くなっていて
えろい・・・・・・
こんなの逮捕っすよ本当に。
大さんの身体にみとれている時に大さんが足元に向けてタックルをしてくる。いつもなら手首を掴むか首元に手を入れて絞め技にもっていければすぐに決着をつけられたけど油断した。体勢を崩して尻餅をつく。
この体勢はまずい。手首か指を掴めればこの状況を変えることができるけど両肩を捕まれてそのまま背中を地面につけようとしてくる。
まずい・・・・・・力が入らない・・・・・・
このままだと負けてしまう。何とかこの状況を変える方法がないだろうか?
というかこの状況ってどうだろう?上半身裸の大さんが自分の体を掴んで押し倒そうとしてる。そう考えると急に心臓の鼓動が早くなる。自然と息が荒くなりなぜか涙が出る。その瞬間なぜか大さんが肩を抑えている手の力が抜ける。その瞬間に考えるより早く手が動き大さんの背中を地面につけることができた。
危なかったけど勝つことができた。今後はこうならないように気を付けないと。賭けのお願いは今晩の食事の時に伝えると言ってそのまま帰ることにした。
ふふっ・・・・・・楽しみ
ゆっくりのんびり更新します。




