113話 捜索7
悪寒で目が覚めると。
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背筋に寒さが走り目を覚ます。頭がまだぼーっとしているので辺りを見回して自分の状況を確認する。膝の上にはメイド服姿のクロとシロが俺に抱きついて気持ちよさそうに眠っていた。そうか俺はクロとシロと一緒に昼寝をしていたのか。二人の話はもう終わっただろうか?屋敷に視線を向けると先程の言い争っている声がまだ聞こえる。どれだけ言い合うつもりなんだあの二人は。このままでいても仕方がない。屋敷に入って様子を確認しにいこう。そう考えていると声の大きさのボリュームが上がっていく。もしかすると外に出てくるのだろうか。
んっ・・・・・・待てよ?
この状況をガリィが見たらどう思うだろうか?
面倒臭いことになるかもしれないが、気持ちよさそうに眠っているクロとシロを起こすのも悪いので覚悟を決める。
「だいたいガリィはなんでいつもいつも私の邪魔ばかりするのじゃ?」
「邪魔をしてくるのはそっちだろ、俺はミミの邪魔をする気なんてないぞ」
玄関から勢いよく二人が飛び出してくる。ガリィより小柄な猫耳の子がガリィと言い争っている。あれがミミだろうか。ラビィの姿が見えないけどマスターと一緒にいるのだろうか。
「クロ、シロ、いなくなったと思ったら何しているのじゃ?」
「大の筋肉はガリィのなのにずるいぞ」
ガリィがクロとシロの体を揺すり無理矢理起こす。クロとシロも疲れていたのだろうか揺すっても中々起きようとしない。気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは可哀想なのでガリィの手を止めて持ち上げて二人の間に座らせて頭を撫でる。
「ほら、ガリィも俺の足でよければ使っていいから落ち着いて」
「むぅ・・・・・・大は目を離すとすぐ違う相手といるから心配だぞ」
「ははっ、ガリィは変な心配するんだな。大丈夫だよ俺はモテたことなんて一度もないからさ」
機嫌を直すように頭を撫でているとミミが近づいてくる。猫耳につり目で本当に猫のような見た目だ。何だか怒ったような顔をして近づいてくる。確かに自分のメイドが見たことがないおっさんの上で寝ている姿は異様な光景だ。
「お前は誰じゃ?クロとシロだけでなく、ガリィがそこまで大人しくなるとは何者じゃ?」
どうやら怒っているわけではないようだ。まずは自己紹介をしておかないといけないだろう。足の上に三人を乗せているので立ち上がれないので申し訳ないと思うがそのまま挨拶することにした。
ゆっくりのんびり更新します。




