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112話 捜索6(葉side)

現実の世界で待つ葉君。

「お疲れさまです葉さん、帰るところですか?」


「うん、今日はスーパーで特売があるから早めに帰ろうかと思って」


いつもだと少し残って掃除など手伝っていくけど特売の日だけは時間通り上がってスーパーに向かうことにしている。みよ君と心君に軽く挨拶して目的の商店街にあるスーパーに向かう。


今日の晩御飯を何にしようか迷う。大兄や奏さんは毎日カレーでも大丈夫と言っていたけどそういうわけにもいかない。寒くなってきたし、お鍋にするのもいいかもしれない。野菜から選ぼうとしていると大兄からメールが入る。


『異世界でやることが出来て今日は帰れない』


そっか・・・・・・今日は大兄が帰ってこれないんだ・・・・・・


いつものように大兄の為にご飯を作って、美味しそうに食べてくれて、大兄の膝の上でテレビを見ながら寝る予定だったのが無くなった。前もって帰ってこないと分かっていればよかったけど急な話なので少し・・・・・・いや・・・・・・かなり落ち込んでいる僕がいる。


どうしんだろう僕は・・・・・・


前はこんなことがあってもこんなに落ち込まなかったのに、話し合いをして大兄とお店を一緒に出来る日が近付いているのを感じてから前よりも大兄と一緒にいたいという気持ちが強くなっているように感じる。奏さんには悪いけど僕は大兄ともっと一緒にいたい。



それを口に出すことは出来ないし


その勇気もないのだけど


心の奥底に閉まった気持ちが前に前にと出てきてしまっている



この気持ちを伝えたら大兄はどんな顔をするだろう。少し困った顔をして頭を優しく撫でて断られる。


やめたやめたやめたやめた


こんなことを考えていてもどうにもならない。とにかく明日には大兄も奏さんも帰ってくるわけだしやっぱりお鍋にしよう。野菜、お肉、うどん、キムチ、豆腐など三人分を越える量を買い込む。荷物は重くなったけど二人が喜んで食べてくれることを想像しただけで気にならなくなる。袋を抱えて電車に揺られて家へと向かう。


でも大兄が異世界から帰らないなんてめずらしい。今まではそんなことは一度もなかったのに、もしかして危険なことに巻き込まれていたらどうしよう。大兄はそういうのに巻き込まれやすいタイプだから心配になる。でも連絡が出来ているということは大丈夫なんだと思う。


でも用事って何だろう?用事は書いてなかったよね?


まさか・・・・・・女性とか・・・・・・


ふふっ・・・・・・まさかね・・・・・・帰ってきたら確かめないとね♪


料理の準備をしながら大兄と奏さんの帰りを待つことにした。

ゆっくりのんびり更新します。

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