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102話 お風呂

疲れた体を癒すためにお風呂へと向かう。

欠伸をするラビィを見つめ時計を見ると23時を経過していた。異世界と現実の世界では時差がないので葉君も今頃は寝ているかもしれない。ラビィはいつもなら眠くなる時間ではないらしいが、いつもより動いたせいか疲れたらしい。


「大、早くお風呂行く」


腕を引っ張られる。そういえば働いてだいぶ汗臭くなっているはずだ。せっかくのお誘いを受けないのも申し訳ないし、正直シャワーを浴びたい気持ちがあったので案内されてお風呂場に向かう。


お店のお風呂場は現実の世界とあまり変わらない田舎のお風呂という感じだった。木製でほのかに良い匂いがして癒される。浴槽は五右衛門風呂に似ている。火を使ってお湯を暖めるのは普通だが魔法の応用でいつでも長時間同じ熱さでお風呂の温度を調節できるらしい。


魔法か・・・・・・


映画や漫画の世界の存在だと思っていたけど目の前で見せられると信じるしかない。それにお腹に一撃魔法を喰らったわけだし・・・・・・あれは痛かったなぁ・・・・・・


本当であれば今すぐにでも浴槽の熱いお湯に浸かり疲れをとりたいと思っているのだが一つ気になることがあってそうできない状態だった。


「あの二人とも・・・・・・何で出ていなかいの?」


「大と一緒に入るぞ。脱がすか?」


服に手を伸ばすガリィの手を止める。


えっと・・・・・・何の冗談だろうか?いや悪戯だろうか?


「むつきとも一緒に入ってる。異世界だと皆で入るのが普通だって言ってた。でもむつきの視線は何だか嫌な視線だからあまり入りたくない」


マスター・・・・・・


しかし困った、二人とも引いてくれそうにないし、かと言ってもこのままでいても仕方ないし。ここは二人の考えを改めてもらうしかない。


「俺は一人で風呂に入るのが好きなんだ。それに一緒に入るのは普通のお風呂場では大事な人とだけって決めてるから」


そういって二人に指輪を見せる。その指輪を見ると二人とも可愛らしく頬を膨らまししぶしぶ出ていった。ありがとう山田さん、そしてごめん葉君。


服を脱ぎ脱衣場のかごに服を入れて中に入っていく。お風呂場に漂う湯気と木からの匂いにとても癒される。浴槽のお湯を桶ですくい体にかけて、何種類かあるソープの中から適当に選び体を洗いはじめる。体を洗い終えて浴槽に入る。


ふぅ・・・・・・癒される・・・・・・そしてとても気持ちいい・・・・・・


俺の異世界での初めての夜が始まった。

ゆっくりのんびり更新します。

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