2話 義弟がやってきて自然に料理をはじめました
絶賛失業中の自分の家に義弟の葉君がやっきて電話で話していた事を聞こうと思っていたのだが……
人物紹介みたいなもの。気にならない人は本文へどうぞ。
大石 大
年齢 49歳
身長 191センチ
体重 110キロ
絶賛失業中
ドM
大石 奏
年齢 42歳
身長 175センチ
体重 60キロ
絶賛仕事中
ドS
工藤 葉
年齢 20歳
身長 155センチ
体重 40キロ
絶賛仕事中
アニメ大好き
「大兄いきなりすみません」
葉君は大量の食材の入ったマイバックを持って家にやってきた。小柄な体のせいかふらふらと歩く度に腰まで伸びたサラサラの黒髪が揺れる。両親とも既に亡くなっていて一人では広い家に妹と結婚した葉君は寂しいだろうからってよく来てくれる。
「葉君、奏に悪いからあまり家に来なくて大丈夫だよ」
「大兄に彼女が出来たら来ませんよ♪」
そう言ってイタズラ好きの子供のように大きな瞳でこちらを見つめて微笑み、家にいつの間にか置かれたエプロンをつけていつものように料理を始める。
葉君はいわゆる美少年だと思う。肌も白いし小柄なせいか幼くも見えるのでどちらかというと美少女なのかもしれないが、本人に言ったら怒るだろうし嬉しくないはずだからそれを言うことはない。
「大兄飲み過ぎですよ」
「まぁまぁ明日は仕事がないわけだし」
5本目の缶ビールを開けた所で葉君からの制止が入る。腕を両手で掴んで頬をぷくっとフグのように膨らませ大きな瞳で見つめてくる
『可愛すぎだろ、惚れたらどうするんだ!? 義弟の上に男の上に一回り若い!? 禁忌の大安売りかよ!!!!!!!!!』
心の中でそう叫んだ後に深呼吸して
「分かったよ葉君。」
そう言って悪かったと頭を撫でると、葉君は俯いて手を離してくれる。葉君は頭を撫でられるのが苦手なようで大体怒られた時は、そうやっていつも逃げている。おっさんに撫でられて嬉しいやつもいないだろうと苦笑する。
「そういえば葉君電話の話なんだけど……」
「すみません今日はその話をしに来たんでした」
そう言って葉君は話をはじめた。
ゆっくりのんびり更新します。