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1話 会社を辞めてぼーっとしてます。

定年前に上司ともめて仕事を辞め、自分の人生を振り返る。そういえば俺の夢は何だったけ?新しい仕事を見つけた方がいいのか?好きに遊んだら幸せなのか?そんな自分の人生をやり直す、第2の人生のお話。

「お前のような役立たずは会社に居て何か役にたつのか?いやたたないなぁ」


「お前はいいな何も考えず仕事をして給料がもらえて」


「残業も休日出勤も断らないなんて趣味とか夢とかはないのか?あぁ……家族が居ないからそんなのはないか」


煙草を部屋で吸いながら少し前まで上司だった女性に、毎日のように言われていた言葉を思い出す。


「自分だけなら我慢できたのにな………」


誰に言い訳をするでもなく心で考えていた言葉が自然と口から出ていた。


上司に言われた言葉は人によっては、今流行の『パワハラ』というやつかもしれなかった。


ただ確かに決められた仕事をこなすだけの自分にとっては、当たり前のことなのかもしれないと上司の言い方には少し腹をたてたが、言葉自体には特に苛立ちを感じなかった。


夢か……………何だったけ?

趣味………お金をかけたら趣味か?


50を前にして失業とは何とも……旅行にでも行くか?


実家暮らしの上に家族も趣味もない自分は貯金だけはしっかりしていた。いやもしかしら貯金が趣味か?50代の平均貯金の3倍程の表示がされている貯金通帳を見ながら苦笑する。


旅行に行く計画を立てようとガラケーに手を伸ばした所で電話が鳴る。


「あなたと交わした思いが……」


携帯から自分の知らない着信音が流れる妹と結婚した義弟の(よう)君からだ。


「もしもし」


「もしもし大兄。仕事を辞めたって聞いたんですけど、もしよかったら僕とBarを経営しませんか?」


「もしもし葉君……本気? 冗談?」


趣味も夢も家庭も無く仕事も無くなって時間がある自分は義弟の話を聞く事にした。

のんびりまったりやっていきます。誤字脱字などがあったらすみません。

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