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第4話 初仕事

「ま、まてまてまて!!貴様ら!」

少しの静寂ののち、先程の兵士がこちらに向かってきた。

「勝手なことをしやがって!!シェアスタ王女様に何かあればどうするつもりであった!!」


当然の反応だ。一国の王女を危険に晒したのだ。

と言ってもちょっと派手にやりすぎたからであるのだが…


「これは大変失礼いたしました。あと2秒遅ければ王女様はあのボウガンにより串刺しになっていたので少々手荒になってしまいました。」


まあ嘘だけど。多分2秒も待ってくれなかっただろう。ほんとにギリギリのところだった。


「何を言うか!あの程度の雑兵…我々でいくらでも対処できた!それをわざわざ王女様に危険が及ぶような真似を…」


ほう。なかなかにプライドが高いな。そりゃ王女様守るためについてるんだもんな。当然か。ならば…


「雑兵…我々から見てもかなりの手練のように見えましたが…。貴方はあの2名を既に見抜いていらっしゃったのですか?」


中学生でも引っかからないような安い挑発。けどこういった世界では…


「あ、当たり前だ!!だから我々で対処出来たと言っておる!」


俺は少し声を小さくしてこう告げた。


「では、もう1人隠れているのもご存知で?」


兵士はぎょっとし辺りを見回し始める。


「ま、まさかもう一人いるのか…」


「あれ?気づいてらっしゃるんですよね?」

「も、もちろんだ!!ええっと…あ、あそこの屋根の上だ!!」


街の人全員がその兵士の指差すほうに顔を向ける。

だが当然誰もいない。


「残念。正解は…」


俺は王女の後ろについている兵士に向かって瞬時に移動し首を掴む。


「君が1番上手いけど…隠れんぼはここまでだ。」


俺が掴んだ兵士はとても冷静な目をしていた。いずれはバレただろう、という目を。

すると彼は口に仕込んでいた毒を噛み切り絶命した。


「はぁ…死ぬことねーのに。」

「なに、奴もそれなりの覚悟があったのだろう。」

「まぁとりあえず…」


俺は兵士と王女の方を向き…


「さて、これで信じていただけましたか?」

兵士たちは言葉も出ないのか口を開けたままこちらを見つめている。

そして王女は、先ほどとは違い確信を持った顔でこちらを見つめ…


「はい、どうかよろしくお願いします!!」




俺たちは馬車に乗る…ことはさすがにできなかったのでその隣を歩く


「一つ質問してもよろしいでしょうか」

王女が馬車の中から声をかけてくる。正直聞き取りずらい。まあそこは言わないお約束。


「はい。何なりと」

「では、あなた方はいったい何者なのですか?敵の探知はもちろんのこと、私の護衛の方々は決して弱くありません。毎日の厳しい鍛錬をこなし、国内でもえりすぐられた兵ばかりです。」


微妙なフォローをしつつ、彼女は続ける


「その彼らの中にスパイがいたのも驚きですが、それを易々と見抜き、さらにこの国に潜んでいたものまで倒してしまうとは…」


あれくらい見抜けないようじゃ護衛なんて務まらない気もしたが、いまだこの世界の戦力がわからない以上、変に目立ちたくもない。

さて、何と答えようか…

そう考えていた矢先、リリーが口を開いた。


「この街に紛れて負ったものが使用した隠蔽魔法は比較的簡単な魔法だ、まあ、お前たちの軍に紛れておったものはなかなかいい腕をしておったがな。というか、この軍には魔術師なる者はおらんのか?」


「貴様!王女殿下に向かってなんだその口の利き方は!!」


うん、ごめんね。元魔王が敬語なんて使うわけないからね。


「申し訳ございません。なにぶんまだ子供であるため…」

「いえ、よいのです。私たちの命を二度も救っていただいた恩人なのですから。」

「ありがとうございます。


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