07
「ここの学園長がソーニャ=ロンゼムなんだよ!!俺達はこいつを連れてギルドに戻る」
スピロムが学園長室から出ていくと、私はヒモで縛られた理事長・・・お母様を助け出した後私は、今日のことをどうするか考えているとお母様が「みんなの元に帰りなさい。後のことは私が考えておくから」といい私を学園長室から追い出した。
私はお母様に言われた通りみんなの元に帰るために、ウカ様を呼び出してフウさんが飛んでいった方向にウカ様が走り出そうとしたのでウカ様に跨がるとウカ様は走り出した。
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フウさん達が居たのは森の中にある小さな広場だった。
私はフウの姿を見つけると茂みに隠れてから変化を解除し、ウカ様と玉藻を帰してからフウと合流した。
そこには学園の生徒はいたがペティ先生は居なかった・・・
「どうでゴザった?で、奴等の目的はわかったでゴザルか?」
フウさんは私が茂みから出て来るとすぐに敵の情報を聞いてきた。
「ソーニャ=ロンゼムを捕まえるために来たスピロムとその仲間達が起こした騒ぎでした。
ちなみにソーニャが化けていたのは学園長で、生徒には手を出すつもりは無かったらしいです」
「ソーニャ=ロンゼムって、あのソーニャ=ロンゼムでゴザルか?ギルドランクゴールドのスピロムもいたのでゴザったのか・・・情報、感謝するでゴザルよ」
フウさんは指名手配犯のソーニャ=ロンゼムがいたことに驚きつつ学園内にギルドランクゴールドのスピロムがいたのなら大丈夫だろうと思った。
私はこの場に居ないペティ先生の事を聞くとフウさんは学園の方に私を探しに行ったと伝えられた。
「栞殿、いま聞くことでは無いでゴザルが、ギルドランクはいくつ上がったでゴザルか?」
「私はギルドランクアイアンですね」
「いえ、フォクシムの方でゴザル」
「フォクシムの方はギルドランク━(なし)です」
フウさんと話しているとペティ先生が帰って来た。
ペティ先生は私を見つけると泣き出した。
「よ、よがっだ。じおりざんが無事で」
ペティ先生は落ち着くと、私にビンタして「心配をかけないでください」と言ってみんなの元に向かった。
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突然頭のなかで声が聞こえた。
『光、闇、火、水、風、土、無、召喚の属性を持つものの攻撃がそれぞれ一定の回数を越えたため神化します・・・神化完了神々の楽園に転移します』
「え・・・」
頭のなかで声が聞こえ後一瞬画面がブラックアウトした感じになって、気が付くとどこか別の場所にいて目の前には銀髪の美しい女性がいた。
「初めまして。私はアフロディーテ。神です」
私は呆けていると・・・アフロディーテはここがどこかとなぜ私がこの場にいるのか、そして私がどうなったかを話してくれた。
何でもここは神々の楽園らしい。私がここにいるのは神化のせいらしく詳しくはアフロディーテさんもわからないらしいが、神化した条件は光、闇、火、水、風、土、無を私の弟の翼のスキル全属性攻撃を何度も受けていたことと、召喚はペティ先生のビンタが原因らしい。そして神化したものは完全な神になりもう元には戻れないらしい。神化したことで元の世界では私はいなかったことになった。
私はアフロディーテさんからもらった鏡を使ってみんなを見守ることにした。何でもこの鏡は下界の様子を見るために使う魔道具らしい。
私は見ている。あなたがいま何をしているのかも。全て・・・
完