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「はじめまして。はじめましてじゃない人もいますけど・・・私はペティ=フリズナー、この召喚師科を教えることになりました。ちなみにノーフスタジアでサモナー部門制限ありで1位、制限無しの方で2位ですので舐めて掛かると痛い目を見ることになるので気を付けてください。では出席を取ります・・・」
私が教室に着いてすぐにペティ先生が教室に入ってきた。
ノーフスタジアとはノーフで一年に一度夏に行われるイベントで職業毎に別れてトーナメント方式で試合を行い制限ありの優勝者には大金貨1枚が貰え、制限無しでは優勝者には大金貨2枚が貰える。参加条件は大人であることただそれだけである。
ちなみにこの世界での大人は15歳からである。
ペティ先生はエルフで男子の目もペティ先生の豊満な胸に向いている。
「全員いるようですね。では授業を始める前に先生から質問があります。皆さん、自分の召喚獣を持っている人はいますか?持っている人は手をあげて下さい」
なぜペティ先生がこんな質問をしたかと言うと、最初の授業は生徒の実力を見てその生徒にあった授業をするのがこのノーブル学園の職業クラスの恒例行事だからだ。
すると手をあげたのは私と碧の髪の少年だけだった。
「アーロン=リーさんと榊 栞さんですか。あの~2人で模擬戦をしてくれませんか?」
「私はいいですよ」
「俺もいいぜ!!まぁエリートの俺様には雑魚の面倒を見なくてはいけないからな。まぁ胸を貸してやるからかかってきな!!」
その言葉にムッとした学生もいたが私は無視することにした。
私とアーロンの同意が取れたたらペティ先生は、
「2人の同意も取れましたし修練室に移動します。皆さん着いてきてください。後コレが終わったら今日の授業はおしまいです」
と言って修練室に向かった。
修練室は第1から第5までの5室あり放課後、修練室で特訓する生徒もいるが基本的に修練室は予約制で教師にもしくは生徒会で予約する必要がある。
着いたのは第5修練室だった。
「では召喚位置に着いたら合図をとるので召喚したら試合開始です。2人ともそれでいいですか?」
ペティ先生が確認をとるとアーロンは「俺は準備は完了だぜ!!」と言った。
私は先生にその他のルールは“サモナーの書”の公式ルールと同じか聞くと先生は同じだと言った。私は先生から聞きたかった答えを聞くと「わかりました」と言って、召喚位置に向かった。
「2人とも召喚位置に着いた様ですし試合を始めたいと思います。他の人達は彼らの動きを見て勉強してください。では召喚獣を出してください」
私達は先生の合図で、お互いに召喚獣を出した。
「よろしくお願いいたします。妖魔召喚カー君」
「エリートな俺の召喚獣にひれ伏しな!!妖魔召喚奴隷2号」
私はカラスのカー君を出した。
アーロンは隷属の首輪を着けた人型の魔物だった。
私はその魔物を見たときポツリと「テン」と言った。だけどこの言葉は誰の耳にも入らなかった。
アーロンは有頂天になりながら話始めた。
「えへへ、いいだろう。母さんの職場にこの化け物がいたんだ。だから召喚契約をしようとしたができなくてな。で、持っていたこの隷属の首輪で俺に隷属させたんだぜ。召喚契約が出来ないのは、すでに召喚契約をしてるか、自分よりランクが高いのどちらかだから。隷属の首輪で一旦こいつをキープしたと言うわけさ。で、お前なにやってんの?」
私はアーロンが話している間に伝令札に事の顛末を書いて、魔力を籠めると、書いた文字が消えた。こうすることで対応した伝令札にその文字が浮かび上がるマジックアイテムだ。
返ってきたのが「すぐに行く」だった。
「まぁいいや。いくぞ!!」
「試合開始」
「武具召喚金色丸」
私は試合が始まって直ぐに、金色丸を出した後、縮地法を使いアーロンの目の前に立つと柄頭で腹に一撃を入れて意識を刈り取った。
「試合終了。って栞さん武具召喚も出来たんですね。先生ちょっと以外です。って、え、ちょ、ちょっと何をしてるんですか?」
私がペティ先生と話しているとペティ先生が慌てた。なぜなら窓を突き破って女が入ってきたからだ。窓は学校の2階程の高さにあり、女は腕を十字架のように組んで飛んで来たのでさらに慌てていた。
飛んで来た女は着地すると「到着でゴザル」と言った。
私は呆れながら、先生達に事情説明をした。
「彼女はフウ=リー。そこに転がっているクズ(アーロン)の母親です。彼女は彼女の息子のクズが窃盗を起こしたと知り駆けつけて来てくださいました」
ペティ先生は首をかしげて窃盗?と呟いた。
「ご紹介どうもでゴザル。拙者はフウ=リー、暴風のフウ=リーと言えば知ってる者もいると思うでゴザル。」
フウはアーロンを見た後、踞っているテンを見つけた。フウがテンの隣に行くと隷属の首輪をはめていることに気づき、マスターが誰か調べるとマスターはアーロンになっていた。
「確かに窃盗でゴザルな。じゃあ契約どおりテンは栞殿に返すでゴザル。知らせてくれて感謝するでゴザルよ」
私はテンに近づきテンが身に付けている隷属の首輪を触ると「解放」と言った。
隷属の首輪のような隷属のアイテムは触れている者がそれのマスターだった場合「解放」と、言うと壊れるようになっている。
首輪から解放されたテンが抱き付いてきたが胸を触られたので持っていた刀の柄頭で腹に当てて悶絶させた。
その瞬間外で大きな爆発が起こった。