03
春月私は晴れてノーブル学園の生徒となった。
入学式が終わり私は自分の教室に戻った。私達の教室は1-Bだ。
1年生の教室はA~Dの4クラス2年生からの教室はS~Dの5クラスに別れている。1年生は差別意識はないが2年生からの教室は上位になれば成る程設備が良くなりまた、訓練場の使用優先度も高くなる。
「皆さんはじめまして、私はサラ=フォルンこのクラスを受け持つことになりました。宜しくお願いします」
ただ身長が小学生位にしか見えないのでお辞儀をしようとして教卓に頭をぶつけた。
「痛い。あっ前の方から自己紹介をしてね。安倍君じゃあ初めて」
みんなの自己紹介が終わり班分けを行った。
班分けとはチームを作りチームの成績がいいと上位のクラスに入りやすくなりチームの成績が悪いと下位のクラスにはいることになる。また、チームの成績はランキングで出る。
ランキングはポイント制でクエストや成績で付けられる。
私は雪城さんの所に向かった。
「イブさん、一緒にやりませんか?」
「いいよー。だけど義弟もいい?」
「いいですよ。イブに弟さんがいました?」
「親が再婚してその母の連れ子」
「成る程、わかりました」
「あそこにいる二人は神界の戦乙女じゃない?」
「安倍君の所にいるのって円卓の聖騎士団のナイト君じゃん」
「私どっちにいこうかな?」
「姉貴、兄貴を連れてきたよ。」
ちょうど話終わったところで翼が忠勝兄様を連れて来た。
すると聖夜がこの五人でチームを組もうと言い出した。
「あれ、弟君はいいのですか?」
「ここにいるしね。こいつがウチの義弟のナイトだ」
「ほんとうですか?」
「マジ」
忠勝兄様がチーム名を決めたら満場一致だった。チームリーダーでも同じで私がすることになった。
先生はチームを確認していると一人足りないことに気付いた。
「あれ?ラファ君は?」
ラファは本日休んでいた二人と組むことになった。
「みんなチームは決まったね。後、みなさんに武具を渡します。これはその人の適正武器を出す指輪です。
なおこの指輪は新たに造ることが出来ません。みなさん、無くさないように注意しましょう」
指輪には小さな宝石が付いていてその宝石は使用者の魔力をすいとり以降その人しか使えなくなる。また指輪から出た武器はすいとった魔力属性と同じで属性をもつ。
「今日のラストは職業クラスの紹介です。後でみんなには自分の職業を選んでもらうからね」
生徒の1人が複数選んでもいいのかと聞いたが返ってきたのが職業は1人につき1つまでということだった。
それからみんなで9種の職業クラスを見て回った。それからみんな1つの職業を選んだ。
私が選んだのは召喚師科だ。
召喚師は使い魔などを召喚して戦う職業で召喚師科は召喚師に必要な知識等を教え、また使い魔同士で戦わせたりする。
他にも魔術師科や、狙撃科等がある。
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全ての授業を終わらせて私は、学園の裏にある稲荷神社に来た。
「お父様、ただいま帰りました」
「お帰り、栞。翼は?」
「先に家に帰りました。忠勝兄様も一緒です」
私がここに来た理由それは・・・家業を手伝うためだ。
お父様はこの稲荷神社の神主で、私はここで巫女として働いている。
「栞、着替えてからウカ様にこれを供えてきて、それが終わったら境内の掃除をお願い」
ウカ様はこのシラユキ稲荷神社で奉られているというより、飼われている狐だ。ウカ様は他にも、九尾の妖狐やコックリさんと呼ばれる事もある。
「ウカ様、供え物です」
「栞、今日の供え物はなんじゃ?また魚か?魚ならわしゃ飽きたぞよ」
「今日は油揚げです」
ウカは油揚げと聞いてくるくる回り出した。さながら猫が自分の尻尾を追っかけて行くみたいに。
「では、ここに置いときますね」
「栞、感謝するぞよ」
境内の掃除を終わらせて私は家に帰った。
1週間後
「おはようございます」
遅刻ギリギリでイブが教室に入ってきた
「セ、セーフ、栞っち、おはよう」
「聖夜はいつも元気ですね」
聖夜は廊下を走りながら来たので、肩で息しながら話しかけてきた。
終わりのホームルーム
「皆さん、自分の職業を選びましたか?今日までに自分の職業を決めて、事前に渡した紙に書いて職員室まで持ってきてください。
それから、リーデランドさん理事長が呼んでますので、ホームルームが終わったら理事長室に行って下さい。
皆さんまた来週」
「先生、バイバイ」
「はい、バイバイ」
次の闇の日
私は午前の授業が終わったのでさっそく指定された教室に向かった。なんでも召喚師科は205教室らしい。