02
私は榊 栞。中学三年生で日本に住んでいるお祖母様の家に正月の挨拶に来ました。正確には正月は忙しいから冬月の後半に来たのですが・・・私の家はノーフにある稲荷神社で第8フロート通称学生街に住んでいて、家が神社なので巫女もしています。
私の父親は陰陽師の安倍家の分家の跡取りなのですが、なぜか私に陰陽師の依頼が来ることがありますけど。
お父様が今日、仕事をとってきて帰って来た時、お祖母様が納屋に荷物を運んでいるとお父さんが手伝おうとしたらぎっくり腰になり、結局私が依頼をすることになった。
なんだかんだで依頼を終えて帰っているときに、不思議な気配を感じ私はとある廃ビルの中に入った。
そこで私が見たものはデスサイズを持った男と体が真っ二つになっている男の死体だった。
私は男の死体とデスサイズを持った男を交互に見ていると混乱が解けてようやくデスサイズを持った男が人殺しと気付いた。
正確には神殺しなのだが栞はそれを知らない。
▼▲▼▲▼
アルフは通信を終えると自分とクルフを交互に見ている少女に気付いた。
アルフはまさか。俺たちが見えてる?と思ったがすぐに否定したなぜなら人は神を認識することが出来ないからだ。
少女は何かに気付いたのか俺を見つめている。俺が動くとそれに会わせて少女も目を動かした。
やはり、俺たち見えてる。通信機でアフロディーテ様につたえていると少女はその場から逃げ出そうとした。アフロディーテ様に報告し終えるとその場所に人の協力者にここに来てもらうことになった。
「隊長、クルフ見つかりませんでした」
「クルフなら俺が殺した」
そのあと続々と神滅部隊が集まり出した。
▼▲▼▲▼
栞は徐々に増える人たちを見てその場から逃げ出そうとした。
次に来た人を見て栞は驚いた。
「お母様!?」
「あら、栞?あ~あ成る程。栞と言うわけね」
「お母様?なにいっているのですか?」
「アルフさんっているかしら?もしいたら何かわかるような合図をしてくれないかしら?」
アルフはそこら辺に落ちていたコンクリート片を拾った。
「あら、そこにいるのね。アルフさん、アフロディーテ様からの神託(伝言)で、神眼を発動せし者(娘の栞)を護れ。だそうです。アルフさんどうかうちの娘を宜しくお願いします」
「アフロディーテ様が?」
アルフは再度聞き返した。
「ええ、なんでも神が人間界に攻めてくるのなら逆に向かい打てばいい。とか、その神眼の子を護るためとか、言っていたけどおよそただ単なる嫌がらせ(・・・)じゃないかしら?」
「アフロディーテ様!!」
アルフは嫌がらせと聞いて思わず叫んだ。
「あと、神核を半分その神眼の子に渡せだそうよ。もしくは融合するか?」
「じゃあ融合を選びます。そっちのほうがまだ良いので・・・」
「アルフ隊長?!なぜですか?」
クトルが聞き返すと。
「暴走させないためだ。あとミルフ、隊長を継いでくれ」
「断る」
ミルフは速攻で断った。
「やっぱりな。じゃあ、あと宜しく。
我、アルフは汝と古の契約を結び我が神力を捧げる。そのために我は汝と融合す。
我が神力を受け取れ、神眼の子よ」
「えっ、なに、どういうこと?お母さ・・・」
栞はあたふたしながら意識を失った。
▼▲▼▲▼
栞は目を覚ますと目の前には母の顔があった。
「ここは?」
栞はここがどこかを聞いた。
「国に帰る船の中よ。ステータスが変わったと思うから後で見ときなさい」
栞はいつの間にか眠っていた。
▼▲▼▲▼
「起きた?」
栞が目を覚ますと栞の母親のエルゼがこれまであったことを話し出した。話終えると円はステータスは確認した?と栞に聞いたのでステータスを開いてみると栞は驚いた。なぜならステータスが大きく変動したからだ。
能力者は誰でもステータスという能力を持っている。ステータスは、体術、魔術、魔力、スキル、職業の5種類に分けられさらにSSS+ランク~D-ランクの7種21種類に分けられる。
_____________________________
ステータス
榊 栞
・体術 C- → C+
・魔術 B → A
・魔力 SS → SS+
・スキル S → SS
・職業(???) ???
スキル
・妖精の瞳 → 神眼 ・解析 ・憑依 ・神化 (NEW)
称号
・精霊を見し者 ・妖を見し者 ・陰陽師 ・稲荷の巫女 ・戦巫女 ・狐巫女 ・神を見し者 (NEW) ・神を宿らせし者 (NEW) ・アルフを知る者 (NEW) ・現人神 (NEW) ・妖使い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※矢印は、変わった部分
※現人神は、人間でありながら神であると言う意味
※NEWは新しく追加されたもの
解析スキルでも神化は解らなかった。
しばらくするとエンジン音が止まった。
「どうやら着いたみたいね。栞、降りるわよ」
船を降りると近くにお父さん達がやって来た。なんでも船の遊技場で遊んでいたらしい。
私と弟の翼は春月にはノーブル学園に入学が決まっているので遊んでもいいが、翼は勉強が苦手なのだからもう少し勉強しろ。と私は思ったがあえてなにも言わなかった。
栞はノーブル学園で事件が起きることを予想できなかった。