01~アルフside~
「アルフ隊長。どうやらクルフはこの辺りには居ないみたいです。千里眼のトウルも言ったので間違いないかと思われます」
部下からの報告を受け取った俺は次の手を打った。
「この辺りには居ない?待てよ・・・この辺りには人間界への門があったはず・・・
まさか!?」
俺はしばらく考え込むとある考えが頭をよぎった。
「クトルは今から第3神門に向かえ。他の者は近くの建物の捜索だ」
アルフは神滅部隊の面々に命令するとアフロディーテ様に連絡を取った。
「通信機オン アフロディーテ様ですか?アルフです」
「なぁにアルフ」
「少々困ったことになったかもしれません」
「私の美貌の事?」
「いえ、クルフが人間界へ行ったかもしれません」
「それは体ふぁんねー」
「あくびをしながら言わないでください。気が滅入ります」
アフロディーテがあくびをしながら言うとアルフは困った顔をしながら言った。
「隊長!!クトルからの報告で第3神門がこじ開けられていたそうです。そして第3神門の門兵は全員殺されているそうです」
部下からの報告にアフロディーテは通信機を通して聴いていた。そしてアフロディーテはアルフに対して命令を出した。
「新滅部隊の面々は第3神門より人間界へ逃げ出したと、思わしきクルフを追え。
もし奴が人間界に居たなら神界に連れて帰れ!!奴に反抗の意志があるなら奴を殺してもいいわ。
但し人間界に被害を出してはならんぞ」
「了解」
アルフ達は第3神門を通り人間界に降り立った。
降り立った場所は焔の国だった。
「着いたか・・・みんな感じているな?」
「「はい」」
全員同じように言ったが副隊長のミルフは冷静に判断していた。
「これはクルフの神威ですね。しかし、神威が広範囲に出されていてどこに居るか分かりません。
隊長ここは神海戦術で探すのが宜しいかと思われます。」
「みんな聞いたか?ミルフの言う通りクルフを探してくれ。
では解散」
クルフの神威を感じた俺はみんなにクルフを探しに行かせた。
▼▲▼▲▼
俺は俺で探していると標的を見つけた。
「おっ?!次の獲物の到着か」
「クルフ。神界に帰れ。」
「断る!!」
「じゃあ死ね」
「それも断る!!」
「断ってばかりだな。まあいい、来い、サイズ」
アルフは突如現れたデスサイズを手にとってクルフに襲いかかった。
斬
デスサイズを横に凪ぎ払うと風の刃ができクルフを襲う、クルフは持っていた刀でそれを切り裂き距離を詰めるとアルフに袈裟斬りをしたがアルフはデスサイズで刀を受け止めながら石突きのところで突いた。それを引き終わったらデスサイズでクルフの体を真っ二つに切り裂いた。
「おい、クルフなぜ今の攻撃を受けた?お前の実力ならさっきの攻撃も避けられただろ。まあいいか一つだけ質問だなぜクルフは人間界に降りてきた?」
「唯の油断だ。それは人間と言う下等生物を我ら神々の黄昏が皆殺しするからな。その視察だ」
「なぜそんな事を俺に話す?」
「それは私が神々の黄昏のスパイだからだな」
俺は一通りクルフに聞いたあとデスサイズを持ったまま通信機をオンにしてアフロディーテ様に報告した。
それを目撃したものがいるとは気付かずに・・・
あとがき何て書こう?自己紹介でいいか。
高羽成味です。
これからよろしくお願いいたします。