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浮島の国、ノーフに事件が起こった。
ノーフに突如異世界の穴ホールが現れたのだ。そこからエルフのような長い耳を持った者達が出てきてホールは消えた。
そこに居たものは警察を呼んだ
警察は長い耳を持った者達は何か言っていたので数年前に開発されたネックレス型の翻訳機を警察は長い耳を持った者達の代表と思われる者に渡し話を聞いた。
「これで話が通じるか?」
「なっ何なんだこれは・・・えっ!?言葉がわかる?なぜだ?」
長い耳を持った金色の目の男が何かを言いながら、右手を横に突き出した。
「待て、魔法を使うな!!この者に害意は見受けられない。しかもこれはおそらく通訳のマジックアイテムだろう」
警察の男は魔法と言う言葉に少し驚きつつ、聞くべき事を聞いた。
「お前らは何者だ?そしてなぜここに来た?」
「私達はエルフ属のリーデランド王国の者です。私達は元居た世界で追われてここまで逃げて来ました。すいません、ところでここはどこでしょう?」
「ここか?ここはノーフ。人属の国だ!!」
国と言う言葉を聞いた時、代表と思われる女は━━
「国!?もしよければここに亡命させてくれませんか?」
その話を聞いた警察の男はこんな話嘘だと思うが・・・いや待てよ、ここで嘘をつく必要があるか?一応親父に連絡をつけておくか・・・と考えていた。
「ちょっと親父に連絡するから少し待ってくれないか?亡命の件をできるかどうか聞くから・・・あと、後ろの奴等にも伝えてくれ」
警察の男は親父に連絡を取ると30分後親父さんが来た。
「すいません少し遅れました。私はこいつの父親でノーフの自治機構7属の火属を務めるファイ=スカーレットです。あなたは?」
「私はリーデランド王国アリス王女殿下の近衛騎士団騎士団長メルダ=キュアルだ。では改めて私達リーデランド王国はノーフに亡命させて欲しい」
ファイは少し悩むと━━
「亡命するものはここにいる者だけですか?条件が1つあります。それを飲んでくれたら私の権限で亡命を認めましょう」
「それはどんなことでしょうか?」
「それは・・・
「それは?」
あなた方の技術を提供をして欲しい、それだけです。ダメならダメで別のでもいいのですが・・・」
メルダは後ろの者達と数分話し合うとその申し出を受け入れた。
それからリーデランド王国の者達はファイの管理する第3フロートに向かった。
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第3フロートにつくとファイはリーデランド王国の者達にここを使って下さいと言いはなった。
第3フロートは森をイメージした浮島で、果樹の栽培を中心としている。
リーデランド王国は森の中にある王国で住民は木の上で生活をしていると聞いたからだ。
「どうでしょうか?ここは気に入りましたか?」
「ああ、気に入った。でもいいのかこんなとこに住んでも?」
「ええ、数年前にここの管理者が不慮の事故で亡くなってしまい、ここをどうしようと悩んでいましたから・・・もしよければここでこの第3フロートの管理者になってもらえないでしょうか?」
メルダは後ろの者達と数分話し合うとその申し出を受け入れた。
それから5年後
ノーフは人属とエルフの国として知られるようになった。