始まりの朝
はじめまして、fukuchanと申します。あらすじにも書きましたが処女作です。
温かい目で見守ってください。ひとまずは完結をもくひょうに頑張ります!
第一章 裏の世界
表があれば裏がある。古より、表の住人を裏から守ってきた者たちがいた。森羅万象の力を操り、表に害なす裏の住人を闇に葬る者。彼らは自らを呪師と呼び、人知れず表の世界を守るのであった。そして時は流れ・・・・・・。
ピピピ! ピピピ! 目覚まし時計の音が4畳半の狭い部屋に鳴り響く。その部屋の主、影森小太刀は時計へと手を伸ばし、音を止める。
「うーん、もう朝か、早いな。」
小太刀としては、今しばらく心地よいまどろみの中にいたいところだ。しかし、そうすると般若のごとき妹と、なまはげのごとき幼馴染に朝っぱらか説教をくらってしまう。それは何としてでも回避しなければならない。そんなわけでベッドから抜け出そうと渋々手を着く。そこには温かさを保ったベッドの優しい感触・・・・・・ではなく、ムニュムニュとしたやたら艶めかしい、しかしこの上なく心地よい感触があった。さて、健全な青少年の皆様方ならすでにお気づきだろう、そう、男ならば誰しもが夢を抱く偉大なる双丘、要するにおっぱいの感触である。しかも「ん、やぁぁん♡」という艶声のおまけつきである。ここから導き出される結論は一つ、小太刀の隣に女性、それもグラマラスなボディを持った何者かが眠っているということである。小太刀はその何者かに優しく微笑みかけ、一切の情け容赦なく拳骨を振り下ろした。
「いったあぁぁぁーーーーー!!!ちょ、ご主人様!?何てことするんですか!この絶世の美女☆狐孤ちゃんに傷がついたらどうしてくれるんですか!!もうあれですよ、フ○ディマー○リーが亡くなったレベルの損失ですよ!!」
「やかましい!そしてお前は今すぐ全世界のQuee○ファンとフレ○ィに土下座しろ!」
「ご主人様、ひどいです。昨夜はあんなに優しくしてくださったというのに。およよよ。」
「平然と誤解を招く発言をするな、そして下手な泣きまねをするな!俺がやったのは尻尾のブラッシングだろうが!てかお前また勝手にベッドに侵入やがったな!?」
「そうですか、しょせん狐孤は一夜限りの都合の良い女なのまですね。でもいいのです、一夜限りとはいえご主人様のご寵愛を賜ったのですから。ほろり。」
「スルーするな!はぁ、まあいいや、おはよう狐孤。」
小太刀は呆れたようにに微笑み
「はい、おはようございますご主人様。」
狐孤と呼ばれた女性は満面の笑みで答えた。
さて、小太刀と突っ込みどころ満載のやり取りを行ったこの(本人曰く)絶世の美女、狐孤。しかし、それは決してうぬぼれではない。道行く人が見れば十人中十人すべての人が彼女を美しいと表現する、それほどまでの美しさを彼女は有していた。黄金のように輝き、背中の中ほどまで流れるように伸びる金髪、スラリとした足、ボリュームたっぷりのヒップとバスト、そしてウエストはしっかりと引き締まってくびれを演出いている。そして何より頭上に燦然と輝く狐耳、腰の下あたりから延びるふさふさとした立派な尻尾。妙なものが混ざっているが気にしてはいけない、とにかく彼女は神が創りたもうた至高の作品というレベルの美女なのである。しかし、その表現はあまり適切ではない。何せ彼女は、本物の「神」なのだから。
読んでいただきありがとうございます。第一話でした。
小太刀「おい作者、短すぎだろ。」
作者「いや、ほんとごめなさい。私の力不足です。今後とりあえず3000字を目標に頑張る所存です。」
小太刀「はぁ、頼りないな。」
というわけでこんな作者ですが今後ともよろしくお願いします。