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警察不信  作者: 山本正純
Episode 1 連続強盗殺人犯を確保せよ!
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Side.008 北海道警の記者会見 A press conference of the Hokkaido Prefectural Police

 10月11日午前8時北海道警では記者会見が行われた。カメラのシャッターが鳴り響く中北海道警本部長の安藤は記者会見を始める。


「昨夜未明釧路市にある増田さんの豪邸が鬼頭に襲撃されました。増田さん一家全員と執事たちは無事に避難できましたが、その豪邸に勤務する警備員50名は彼によって殺害されました」

 

 北海道警本部長の衝撃の発言を聞きマスコミは矢継ぎ早に質問を開始する。

「鬼頭が増田家を襲撃することを警察は知っていましたか」

「いつ鬼頭は来日したのでしょう」

「警察は警備員50名を守れなかったのではないですか」

 

 この会見を会見場の外で聞いていた海原三郎は怒り会見場に侵入して、安藤からマイクを奪った。

「マスコミの皆さん。我々北海道警は鬼頭の来日を把握していましたが、増田家を襲撃することは知りませんでした。増田家一家が全員避難できたのは殉職した警備員50人の誰かが中にいる一家に盗賊が来たことを伝えたからです。日本中のどこを鬼頭が襲撃するのかが分からないこの現状では警備員50名を守ることはできません」

 

 海原が発言したことによってマスコミは過熱報道をした。そして安藤北海道警本部長は咳をしてから会見を続ける。


「警察庁はこの事件を受けて47都道府県警察に警備を強化するよう要請しました。これでこのような不祥事は起きることはないでしょう。視聴者の皆さん。鬼頭は凶悪な男です。彼を目撃したら最寄りの警察署に知らせてください」

 

 

 会見は終わりテレビ局では朝の生放送番組が始まる。スタジオには女性アナウンサーとスーツを着た男が出演していた。

「おはようございます。10月11日木曜日。ニューススーパーエイトです。今日はコメンテーターとして犯罪心理学者の山本尊さんをお呼びしました。よろしくお願いします」

「よろしくおねがいします」

 早速女性アナウンサーは確信をついた質問を山本にぶつける。

「早速ですが昨夜鬼頭が北海道釧路市の豪邸を襲撃しましたが、彼の目的は何だと思いますか」

「今までのような強盗殺人ではなは殺人中毒者だから殺人をしないと生きることはできない。早く警察には逮捕してもらいたいです」

 


 そのニュース番組をガブリエルは朝のコーヒーを淹れながら見ていた。

「殺人中毒者か。明日の早朝に島根県に到着する予定だけどそれまでに無駄な一般人を殺害するために銃弾を消費しないといいけどね。後は・・」

 するとガブリエルの携帯電話にメールが届いた。

『ターゲットを愛知県名古屋市で確認した』

 ガブリエルはこのメールを読み微笑んだ。

「まさかこんなに早く愛知県で目撃されるとはね」

 ガブリエルはメールを返信する。

『それでは追跡を開始してください』


事件のカギを握る山本尊が初登場しました。



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