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警察不信  作者: 山本正純
Episode 2  信賞必罰
34/106

Side.034 視聴者へ向けた黙示録 The Revelation towards a televiewer

 午前8時59分。刑事たちはテレビにくぎ着けになった。退屈な天使たちのマスコミ向けの犯行声明を確認するために。


 時間が午前9時になった所でアナウンサーは速報を読み上げる。

『ここで新しい情報が入ってきました。退屈な天使たちから犯行声明が送られてきました。まずはこちらをごらんください』

 


 テレビの画面が突然暗くなり、路上に赤い自動車が駐車した場面が映し出された。フラッシュバックで赤い背景に「第二幕開幕」という文字が映し出され、次の瞬間赤い自動車は爆発した。そして無邪気な声のアナウンスが流れる。


『この映像はイメージだけど、いつか現実になるかもね。警察のみんな、また遊ぼうよ』

 


 合田たちはこの映像を観て激怒する。

「あいつらは犯罪をゲームのように楽しんでいやがる」

「絶対に逮捕するしかない」

 


 その映像をガブリエルは自宅のテレビで見ていた。

「さあマスコミ皆さん。大げさに騒いでください。そうすればするほど、日本中を震撼とさせることができるのだから」

 

 ガブリエルはテレビを切る。彼女は充電中のスマホから充電器を外す。するとラグエルからメールが届いた。

『確認済みかもしれませんが、第一段階はクリアしました。後はあなたが黙示録の指示に従うだけです』

 

 そのメールを読みガブリエルは笑う。

「黙示録か。その言葉を使うとはラグエルも面白い人ですね」

 

 ガブリエルは電話でテレビ局に勤務している仲間に連絡する。

「萩原聡子さん。そういえばあなたたちのテレビ局は退屈な天使たちの犯行声明があったにも関わらず凡人散歩生放送二時間スペシャルをしているそうね。あの番組好きだから衝撃映像をプレゼントしようかな」

『ああ。このスペシャルのゲストは大物俳優だから下手に番組を潰すとわれらがテレビ局にクレームをつけてきます。だから生放送スペシャルを続行しています。まさかお前は生放送中に何かする気ですか』

「はい。被害は最小限にしますから。だって困るでしょう。生放送中に誰かが死ねば、大物俳優以上のクレームがテレビ局に届く。なぜ番組を続けたんだってね。とにかく一分後は街並みを撮った方がいいよ。きっと衝撃映像が撮れるからさ」


 ガブリエルは電話を切り、もう一人の仲間にメールを送信する。

 


 その頃暗い部屋で一人の男はパソコンを操作していた。部屋からはテレビの音が聞こえる。

『横溝栄一郎さん。この近くの海岸から見る景色が凄いんです』

『結構この企画は歩くな。筋肉痛になりそうだ』

 

 黒い影はテレビにくぎ着けになる。

(あれか。一瞬だが出演者のバックで赤い車が路上駐車しやがった)

 

 そして男はメールを送信する。その後男はテレビに注目する。

(おろかな視聴者共よ。さあ注目するがいい)


 数十秒後映像が乱れた。爆風の影響だろうと男は思った。映像の乱れが収まった時路上駐車した赤い車からは黒い煙が出ていた。


 退屈な天使たちが犯行声明としてマスコミに送ったイメージ映像と同じ爆弾事件が発生した。


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