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警察不信  作者: 山本正純
Episode 1 連続強盗殺人犯を確保せよ!
19/106

Side.019 作戦開始までのカウントダウン Countdown to a strategy start

 午前11時45分。鬼頭は渋谷の町を走って逃走していた。彼の後ろにいる50人の警察官は追跡している。その構図は鬼ごっこのようだった。

 

 なぜこうなったのか。原因は5分前にさかのぼる。五分前鬼頭は盗難車を運転していた。目的地である渋谷に向かうために。その時にラグエルからメールが届いた。

『ゴールは渋谷クリーンビル。そろそろガソリンがなくなりそうでしょう。それなら車を捨てて走ってゴールに向かってください』


 このメールを読むとすぐさま彼は車を捨てて走って逃走することにした。

(車を捨てろという指示か。それでピンチになったら殺せということか。その方が楽しいからいいが)

 


 鬼頭は警察との逃走劇を楽しむことにした。一方木原と神津は殺人事件の裏付け捜査で渋谷を訪れた。神津は木原に愚痴を話す。

「世間では連続強盗殺人犯鬼頭の逃走劇だっていうのに、俺たちはこの前の殺人事件の裏付け捜査か。俺たちも追いたかったな」

「テロ組織が活動を開始したとしても殺人事件が起きないとは限らない。与えられた仕事をするだけです」

「でも大捕り物の方が面白いに決まっているだろうが」

 

 商店街を歩いていた木原たちの背後から田辺巡査部長の声が聞こえた。

「待て。鬼頭」

 

 木原たちが背後を振り返ると、そこには鬼頭が走って逃走していた。

「なるほど。いいことをするものだな。こうやって鬼頭との逃走劇に参加することができる」

 そういいながら神津は警察官の大群に紛れ込んだ。それを見た木原はため息を吐き、逃走劇に加わることにした。

 

 その頃須田哲夫は渋谷を歩いていた。彼は現在連続強盗殺人犯逮捕作戦の応援をしている。100人の警察官を気絶させた本当の目的はこの捜査に参加するためだった。100人もの欠員が出れば暇な警察官を応援として参加させるだろうと須田は考えた。

(この奪還劇。嫌な予感がします)

 

 今回はサポートに徹している彼にできることがあるかもしれないと考え彼はゴールへと向かう。

 歩いているとウリエルからメールが届いた。

『持ち場に到着しました』

 

 そのメールが届いた後ヘリコプターの音が聞こえた。見上げるとハニエルたちが乗っているヘリコプターが見えた。

(後はレミエルとラジエルだけか)

 

 一分後ラグエルとしても携帯電話が鳴った。

『レミエルだ。ゴールに着いたぜ。視界も良好だ』

「ご苦労さまです。今サマエルたちのヘリコプターの音が聞こえました。彼らは三分後に到着するでしょう。これからそのことをウリエルにも伝えます。仕上げは四分後から。それまで誰も殺さないでくださいね」

『了解』

 

 ラグエルは電話を切るとウリエルにメールを送信した。

『スタートは三分後。それまで待機してください』


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