7話
死刑(私刑)と同義の宣告を言い渡された俺はヤケになって宴に乱入した。
流琉や諸葛亮が腕を振るった料理が旨かった事もあり、とても楽しかった。
楽しかったのだが
霞に無理やり酒を飲まされていた凪が酔っ払い
凪「隊長は私を”ピー”したあげくに”ピー”して”ピー”な事も
したというのに!なぜ黙って帰ってしまわれたのですか!!」
ブバッ!!
公衆の面前でいきなり何言ってんのこの子!?
凪「あげくの果てには私の”ピー”に”ピー”を───」
一刀「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!凪!!酒もっと飲みたいだろ!?
霞!!もっとキツめの酒持ってきてくれ!!」
霞「うわぁ。一刀……凪は純粋なんやで、あんまそないな事ばっかしとると……」
言いながらも酒を手渡され
一刀「さぁ飲もう凪!!」
凪「隊長!自分は今大事な──」
一刀「せい!」
凪「ごぼっ!」
おもいきり凪の口へ流し込んだ。
すると
凪「んぅ……えへへぇ……ふぇ?」
何かが見えているのだろうか
ふらふらとおぼつかない足取りで歩いていき、そのままポテっと倒れた。
沙和「たいちょ~……」
真桜「隊長、あんた……」
ほら!何か皆ガン引きもいいところだよ!
沙和「凪ちゃんばっかりずるいの~!!」
真桜「せやで!!種馬なら愛は平等に注がんかい!!」
え、そこ?
そういやこいつらも相当酔ってるんだった
沙和「沙和の時はそんなに激しくしてくれなかったの~!!」
真桜「ウチのときだって……そりゃ激しかったかもしれんけど、あれは
ウチが自分で開発した「全自動貼り方お菊ちゃん」で──」
うわぁぁぁぁ!!!!お前らもか!!!
一刀「ほら!!沙和!真桜!!料理と酒だ!!流琉も腕を上げたよな!!
こんなうまい料理出されたら酒がとまらないよね!」
沙和「今はそんなことどうでもいいガボァッ!!」
真桜「せや!!今は北郷隊の存続にかかわる大事なグボォッ!!」
これ以上は本気で危険と判断した俺と霞は二人の口に思い切り料理を詰め込み
そこへ酒を流し込んだ。
沙和「えへへへへぇ~」
ポテッ
真桜「……アカン」
ガクッ
一刀「ふぃ~。あぶないあぶない、ナイスだ霞!Σdグッ!」
額の汗をぬぐってスマイル全開で呼びかける
霞「ないす?なんやわからんけど貸しひとつやで!Σdグッ!」
一刀「ああ、霞のおかげでなんとか……」
そこで俺は周りの視線にきがついた。
呉の武将達は何か汚物を見るような目で、
蜀の皆さんは顔を真っ赤にしながらも興味深々と言った面持ち。
い、痛い!!皆の視線が痛い!!やめて!?俺を蔑まないで!?
桂花「ほんとゴミね」
遠くからさりげなく罵倒しないでくれ
三人を抱えその場から逃走。
とりあえずこいつらはもう寝かせておこう。
まったくとんでもないことを──
春蘭「北郷!!!」
一刀「ひ、ひゃい!?」
見事なまでに情けない声が出た。
春蘭「にゃでにゃでしる」
……へ?
春蘭「早くにゃでにゃでしる!!!」
一刀「は、はい!!喜んで!!」
よくわからないが従わないとそれこそ天の国へ飛ばされてしまう気がする。
秋蘭「ふふっ、姉者にここまで好かれているのは華琳さまとお前くらいだぞ?」
一刀「そ、そうなんだ。それはすごく嬉しいんだけど……」
秋蘭「もちろん、私とて例外ではないよ」
そういうと秋蘭が体を密着させてきた。
一刀「ちょ!秋蘭、い、今はまずい……」
春蘭「ガァルルルルルル!!!!」
ほらね!すごくご立腹だよ!
あわてて春蘭の機嫌をとる俺を見て秋蘭が笑っている。
絶対わかっててやってるだろ!!
「ちょっとそこの種馬!!」
今度はなんだ!?
天和「一刀は私のでしょ~?早くこっちにきなよ~」
地和「何いってんの!?一刀はちぃのものに決まってるじゃない!!」
当人を目の前にして言うことじゃないと思うんだが……
一刀「い、いや俺は誰のものでもないんだけど……」
天、地「「一刀は黙ってて!!」」
一刀「はいぃ!!」
俺の意思とか関係なし!?いや拒むつもりはないけどさ!!
人和「一刀さん、こっち」
ホッ。
3姉妹唯一の良心がここに──
人和「うふふっ♪」
ものすごい艶やかな声で抱きついてきた
酔ってるジャーン!
天和「あ~!!」
地和「こらぁ!!抜け駆けしてんじゃないわよ!!」
人和「ちっ!」
舌打ち?
あれキャラ変わってる!
三人でギャーギャー言い争っている間に逃走。
あー、疲れた。ちょっと休もう。
空いていた椅子に腰掛け、ちびちびと酒を仰っていると
風「お兄さん、大人気ですねー。さすがは魏の種馬なのですー」
……なぜご機嫌斜め?
風「お兄さんはあれだけこの発展途上の体を弄び散々開発した挙句に飽きたらポイなのですかー?」
ちょっとまって。すっごい人聞き悪いよね
一刀「お、おい風。いきなり何を……」
風「むー。お兄さんに期待した風がバカだったようです」
なんで?なにが!?
そういうと俺のひざの上に乗り、トンっと背中を預けてきた。
一刀「えーっと……風?」
そしてズイっと頭を差し出してきた
な、なんだ?どうしろと?
というかその頭に乗った奇妙な人形が痛い。
ぐいぐいと頭を押し付けてくるので普通に痛い。
めっちゃ食い込んでくる。
ちょっと潰れてるし。
俺の顔で。
風「むー」
何かを催促するような目で見上げてきたので、とりあえず撫でてみる事にする。
風「ふふっ♪」
どうやら俺の選択は間違っていなかったようだ。
撫でながら潰れた宝慧を直す。
というか何で不機嫌だったんだ?
稟「さすがは魏の種馬ですね、感服です」
近くにいた稟が俺に言った。
一刀「嫌味にしか聞こえないです……」
稟「そんなバカな。私は貴方を褒め称えているのですよ」
一刀「あ、あの~稟さん?何か怒ってません?」
稟「いえいえ、私は至って冷静ですよ?ええ、ほかの子ばかりをかまっていることなんて
これっぽっちも気にしていませんとも」
それを世間一般では怒っているというわけでして
一刀「い、いや!これはそうじゃなくて──」
すると下から
すぅ……すぅ……。
え、ここで寝ちゃうの!?稟さんが怒ってますよ!
どうしよう……とオロオロしていると
稟「……ふふっ。まぁ、いいでしょう。風のそんな気持ちよさそうな寝顔を見るのは久しぶりですから」
一刀「え?そうなの?」
稟「ええ、確か最後に見たのは……三年前でしたか」
……それは
稟「その寝顔に免じて今は勘弁してあげましょう。」
親友の幸せそうな寝顔を見て、嬉しそうに笑った。
その横で季衣と流琉が目を回して倒れている。原因は黄蓋さんだ。
……黄蓋さんだ。あれ!?黄蓋さんだ!?
稟「あぁ、彼女ですか。ちゃんと一命を取り留めましたよ、貴方のおかげでね」
一刀「…………」
稟「貴方でしょう。下流にあの華陀という医者を待機させていたのは」
一刀「……さぁ。俺は何も知らないよ」
稟「ふふ。相変わらずですね」
一刀「……」
そうか、よかった……
しばらく稟と会話をした後、寝ている風を任せ宴の会場と少し離れたところへやってきた。
皆の楽しそうな声を遠めに聞き、月を見ながら一杯。
帰ってこれたことへの喜びを噛み締めていた。
すると
「一人で酒盛りなんて、何を黄昏ているのかしら?」
一刀「華琳」
華琳「ちょっと、私にもお酌なさいよ」
一刀「だって杯これしかもってないぞ?嫌じゃないか?」
華琳「べ、べつにそれでいいわよ」
一刀「なら……はい、どうぞ」
華琳「……」
俯いたまま飲もうとしない。心なしか顔が赤い。
一刀「どうしたんだ?調子悪いのか?」
華琳「な、なんでもないわよ」
そう言って、一気に杯を仰った。
華琳「綺麗な月ね……」
一刀「ああ、本当に」
あの夜と同じ満月、そこには愛しい人と別れなければならない悲しさしかなかった。
でも今は違う。
華琳「満月にあまりいい思い出はないのだけど」
少し顔に陰りが入る、しかし
華琳「今日の月は、悪くないわ」
そう言って、微笑みかけてくれた。
ああ、俺もそう思うよ。だって、
今、すぐそばに最愛の人がいるのだから。
別れの月夜ではなく、再開の月夜だから。
一刀「なぁ、華琳」
華琳「なに?」
一刀「俺さ、ここに戻ってこれて本当によかったよ」
華琳「あら、あたりまえじゃないの」
一刀「俺がこの世界から消えて、向こうの世界に帰ったときにさ。
今までの事が夢だったんじゃないかって思ったんだ」
ゆっくりと語り始める。
一刀「だってさ、目が覚めたら普通に寝てて、向こうじゃ一日も経ってなかったんだ。
今までの皆との思い出も、約束も全部俺が見てた夢だったんじゃないかって。
そう思ったらさ。どうしようもなく悲しくて」
華琳「……」
そのときは絶望さえ感じた。
一刀「でもちゃんとあれは現実だったんだっていう証があったんだ。
皆ですごした証があったんだ」
目が覚め、夢だったんじゃないかという絶望を感じたとき
俺は手に紙をもっていることに気が付いた。
そして、そこには真桜がつくった「かめら」で撮った皆の写真があった。
一刀「夢じゃなかった、俺は皆と生きてたんだ。そう思ったら今度は嬉しくて、寂しくて」
俺はずっと泣いていた。生きた証があった嬉しさ、仲間と別れてしまった寂しさ。
最愛の女の子を泣かせたままにしてしまった悔しさで。
一刀「ずっと……ずっと俺は皆に守られっぱなしでさ、何も返しちゃいなかった。
ずっと恩を受けたままだった」
華琳「……」
ずっと俺は皆の後ろにいたんだ。
一刀「そんな奴が勝手に消えて、勝手に戻ってきて……正直避けられるんじゃないかって、
追い出されるんじゃないかって思ったんだ」
華琳「……」
(そんなこと……するわけない)
一刀「それでも、皆にどうしても逢いたかったんだ、謝りたかったんだ。
恩を返したかったんだ。」
すこし声が震えてしまった。
一刀「華琳を、笑わせてあげたかったんだ」
一刀「だから頑張った。死ぬ気で頑張った」
一刀「だからさ、華琳。これからは俺が皆を守りたいんだ。笑顔にしてあげたいんだ」
一刀「だから見ていてほしい。言葉だけなら簡単だからね」
華琳「……」
一刀「ずっと俺の隣で見ていてくれよ。な?」
華琳「……グスッ」
一刀「華琳?」
あれ?どうしたんだろ……って。
泣いてらっしゃる!?
一刀「おわ!華琳!?どうしたんだ!?俺何かまずい事言ったか!?」
あれぇ!?どっかで間違えたかなぁ!?
華琳「うっ……うぅぅっ……」
俺はあわてて華琳を撫でたり抱きしめたり、
しばらくしてようやく華琳が落ち着いた。
華琳「二度と……」
一刀「ん?」
華琳「二度と皆を泣かせるんじゃないわよ」
一刀「……ああ」
華琳「二度と勝手に私の元から居なくなるんじゃないわよ」
一刀「もちろん」
華琳「二度と……「愛していた」なんて言うんじゃないわよ……!」
一刀「ああ──愛しているよ。華琳」
華琳「おかえりなさい、一刀」
一刀「ただいま、華琳」
そういって、強く、優しく……口づけを交わした。
パーティの翌日、蜀、呉と別れ洛陽へと帰還した。
そして街について、しばらく歩いていると
「御使い様だ」「御使い様だよな」「えぇ、間違いないわ」
何か街の人の視線を集めている気がする。
一刀「何かすごい注目されてないか?」
華琳「あたりまえでしょう。民からしたらあなたは消えたままなのよ?」
あぁなるほど、そりゃたしかにびっくり───
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
な、ななななななんだ!!??
「御使い様が帰ってきたぞぉぉぉ!!!!!」
「お帰りなさいませ!!!御使い様!!!!」
「御使い様だぁぁぁぁ!!!!!!」
一刀「な、何かすごいな……」
凪「あたりまえです。隊長が消えて、街のものは皆悲しんでおりました」
沙和「警備隊の皆も泣いてたの~。それに、新しい隊長を華琳様が決めようとしたら
「我々の隊長は、北郷一刀ただ一人であります」なんて
ふにゃちんどものくせに一著前に意見してたの~」
凪「それは自分達も同じ気持ちです」
真桜「隊長。隊長は自分がおもっとるよりもずっっっと皆に好かれてんねんで。
大事に思われてんねんで」
やばい……泣きそうだ。
華琳「泣くんじゃないわよ」
一刀「無理いうなよ……」
俺は耐え切れずに泣いてしまった。
華琳「ばか。ほら、早く行きなさい」
一刀「あ、あぁ!」
俺は泣き顔と笑顔が混ざったとても情けない顔で
一刀「ありがとう!!皆!!ただいま!!!!」
思い切り、そう、叫んだ。
なんだかんだで帰ってきたは良いものの
一刀「やっべぇ忘れてた……」
そう、とても大事な、俺の生死にかかわる問題を忘れていた。
武道大会という大問題を。
一刀「うぅ……鍛錬はしてたけど俺がこっちでどこまで通用するかなんてわからないしなぁ」
刀も一本しかないし。
しばらく思案。…………あ、そうだ。
俺は真桜のもとへ走った。
コンコンとノック。
一刀「おーい、真桜。いるかぁー?」
シーン。
返事がない。
一刀「いないのかー?入るぞー」
そう言って俺は真桜の部屋に入った。
真桜「ぅ~~~~~~ん」
何か唸っている。
一刀「おい、真桜」
……返事がない。
仕方がないので
一刀「お~~~い!真桜さ~~~~~ん!?」
耳元で思い切り叫んだ。
真桜「おわぁ!!?何!?なんやの!!?……あれ?隊長やん、どないしたん?」
一刀「おせぇよ……まぁいいや。真桜今暇か?」
真桜「暇っちゃー暇なんやけど……」
何か考え込む。
一刀「どうかしたのか?」
真桜「いやな。最近何も発明の案が浮かんでこんのよ」
……そうか。
一刀「よし、どうでもいい。俺の頼みを聞いてくれ」
真桜「え、ちょ、それひどない?……まぁええよ。なに?」
一刀「日本刀を作ってほしいんだ」
真桜「にほんとう……てなんやの?」
そういえばこの世界に日本刀はないんだったか。
一刀「えっと。ほら、これだ」
腰に刺してある「虎徹」を見せる。
一刀「俺の世界での武器なんだけど、これより少し長めのものを作ってほしい」
真桜「へぇぇ。何かすぐ折れてまいそうやけど、綺麗やね」
一刀「まぁ強度は正直期待できないな。春蘭の武器が剛の剣なら
これは柔の剣っていうか……技と速さで戦うものだから」
真桜が少しの間思案。
真桜「ほぉ……それはおもろい事聞いたなぁ」
一刀「ん?何が?」
真桜「よし!まかしとき!ウチが最高のもんを作ったる」
一刀「お、まじか?」
真桜「重さを変えずに春蘭さまの攻撃にも耐えられるようなもん作ったるさかい」
一刀「そんなこと……できるの?」
正直、不可能だと思うんだが。
真桜「ウチをなめたらあかんで。ついでにそれも強化したるから貸してみぃ」
そういえばこいつカメラとか張3姉妹のマイクとか作ってたしな……この時代に。
やべ、何か真桜ならやってしまいそうな気がする。
一刀「わかった、頼む。ありがとうな」
真桜「ウチと隊長の仲や。気にせんでええよ」
なんだかんだでいい奴なのだ。
一刀「ちなみにどれくらいでできる?」
真桜「明日」
はやっ!
一刀「す、すごいな。じゃあ任せるよ」
真桜「あいよ。じゃ早速行って来るわ」
そういうとさっさと行ってしまった。
うむ、楽しみだの。
そして翌日。
真桜「たいちょ~……できたで~……」
今にも死にそうな真桜が居た。
一刀「お、おい!?どうしたんだ!?」
真桜「いやな、初めてのものに興奮してもうて夜通しつくっっとったんよ」
……俺のためだからアホだとは言えない
一刀「ありがとう、ごめんな、無理させて」
真桜の頭をくしゃっと撫でる。
真桜「ちょ、隊長。ええよ、恥ずかしいやん……」
かわゆいやつめ。
真桜「そ、それでな。これが頼まれとったもんやけど」
真桜の手には、それぞれ長さの違った刀が握られていた。
片方は昨日渡した「虎徹」を強化したもの。
もう片方は真桜のオリジナル。
みようみまねでよく作れるもんだ。
鞘から刀身を出してみる。
一刀「ん、あれ?」
何か刀身が少し赤みがかってるような……
真桜「強化したんやからそれなりに強く見せんとな♪」
いつものあれですか。
いやしかし……ふむ。
一刀「真桜、ちょっと下がって」
真桜を少し下がらせ、俺は二刀を振るった。
刀が一番速く斬れる軌道。
流れるような連撃。
体術を織り交ぜた祖父直伝の二刀流。
そして最後に鞘に刀身を収め、左手を添える。
一刀「……ふっ!!」
刀身を収めた型からの横一閃。
近くにあった大きな岩を両断はできないものの半分ほどまで刃が通った。
じいちゃんなら普通に斬れるんだろうなぁ……
そう思っていると
真桜「隊長……」
ん?
真桜「めっちゃすごいやん!!」
そう言って真桜が飛びついてきた。
一刀「おわ!?な、どうしたんだ!?」
真桜「隊長めっちゃかっこええで!動きに無駄もないし、まるで舞ってるみたいやったわ!」
ぎゅ~っと力を入れてくる。
真桜「なんやなんや!!隊長ってこんなすごかったんや!!」
すまん、非常に照れる。
そして二つの豊富な感触がとても気持ちいい。
俺の息子も元気いっぱいだ。
一刀「いや、真桜のおかげだよ、この刀はすごいな……そこらの名刀にも勝るぞ」
ちなみにお世辞ではない。
普通に考えれば、岩が斬れるわけないのだから。
一刀「ありがとうな、こんなすごい刀初めてみたよ」
真桜「照れるやんか~」
一刀「そういえばこの刀って名前あるのか?」
真桜「ん?ないよ?」
だろうね、そういえば今日できたんだったね。
一刀「じゃあ俺が決めてもいいか?」
真桜「ん、かまへんで」
さて、どうするかな。
せっかく真桜が作ってくれたんだし……
一刀「じゃあこっちが色合いもそれっぽいし「楼蘭」。んでこの真桜オリジナルは──
一刀「”桜炎”だ」