転職
部下 「…実は、そろそろ転職しようかなって考えてるんです」
部長 「⋯絶対に駄目だ」
部下 「どうしてですか」
部長 「寂しい」
部下 「そう言われても、転職したいんですよ」
部長「駄目駄目、絶対に駄目!!」
部下 「じゃあ、いっそのことジャンケンで決めません?それなら文句ないでしょう」
部長 「いいよ」
部長 部下 「最初はグー、ジャンケンポーン!!」
部長 「⋯ふむ、どうやら私の勝ちのようだな。これで転職は無しだ」
部下 「ちょっと待ってください。今、部長後出ししませんでした?」
部長 「ギクッ」
部下 「もう、部長ったらー。じゃあ、もう一回行きますよー」
部長 部下 「最初はグー、ジャンケンポーン!!」
部下 「やったー勝った!!」
部長 「ちょっと待って。私は本当はチョキを出すつもりだったんだが、今、目に砂が入って思考が狂わされた。もう一回だ」
部下 「もう、部長ったらー」
部長 部下 「最初はグー、ジャンケン⋯」
社長 「君たち、先から仕事中に何をやっているんだね!!」
※ ※ ※ ※ ※
社長「ふむ、事情はよく分かったが、そもそも転職するかどうかという、この先の人生にも関わるような大きな問題をじゃんけんなどで決めるのが間違っている」
部長 部下 「…はい」
社長「そこで私から提案なんだが、転職するかどうかマリオカートで決めるのはどうだ?」
部長 部下 「賛成!!」
社長 「じゃあ、明日の仕事終わりに部長の家に集合ということでどうだ?」
部長 「ちょ、ちょっと待ってください。一つだけ気になることがあります」
社長 「どうしたのかね?」
部長 「何で社長まで一緒にマリオカートをやる流れになってるんですか?」
社長「だってマリオカートやりたいんだもん」
部下 「まあまあ、落ち着いて。二人とも喧嘩しないでくださいよ。なんせ、私が転職するかどうかがマリオカートにかかってるんですから」
部長「おお、そうだった、そうだった。ごめんね社長」
社長 「いいよ」
部長「ありがとう」
社長「じゃあ、改めて明日の仕事終わりに部長の家に集合ということで。また明日」
部長 部下 「また明日」




