「ね、お願い、もう一回だけ!もう一回だけ!ね、ね、良いでしょ!?」
そう、しつこく誘う娘に引かれて善光寺……じゃなくて近場で映画を観てきました(デジャヴ)
何やら新しい特典配布が始まるとかで、全5種類全部集めたい!と娘がうるさく訴えてくるんで。
あ、一応またまた説明しておきますが、彼女は普通に社会人なので、親の私が行かないと観に行けないとかじゃありません。前回私と観に行った後も一人で映画館に通い、その数回のうちには応援上映とやらもこなしてきました。もちろん、特典の応援用メガホンは未使用で持ち帰ってきましたよ。ファンにとって『特典』とはそういうものらしいです(←諸説あります)
そんなわけで、2回目のスラムダンクを観に行ってまいりました。
ちょっとね、実は観る前は気が重かったの。まあ、1回目で推しの仙道が発見できなかったということもありますが、一番はリョータの母親の態度がね、ちょっとね。
夫に続き、自慢の長男を失ったとはいえ、リョータに対して冷たすぎないか?っていう気持ちが大きかったから。
あれをまた観るのかぁ……っていうのが頭の隅にあったんです。
で、2回目を観ての感想ですが、この『リョータの母』に対する気持ちが180度変わりました。
もうね、ほぼ今回のご報告は、この『リョータの母』に対する考察がメインでございます。
そう、良かったの。
2回観て良かった。
ありがとう、スラムダンク病の娘よ。
筋がわかっているせいか、おちついて展開を観ていられて、登場人物の心情にも思いをはせるだけの余裕が出てきたわけです、この鈍いおばちゃんにも。
そうすると、あんなに冷たく思えたリョータの母親の気持ちが、手に取るように見えてきた。
リョータの母は、リョータにソータ(長男)の代わりなんて求めていないし、ソータを失ったせいでリョータに目が行かないわけでは無かったってことがよくわかったんです。親としての葛藤を最小限の表現で表してるから、素っ気なく冷たく感じられる。
最後の方のシーンで、海辺でお母さんがリョータの肘の辺りをペチペチ叩くシーン。初回では全く理解できなかったあの行動も、2回目では受ける印象がガラリと変わりました。
高校生の息子なんて抱きしめられない。もう母親が「可愛い可愛い」と頭を撫でられる歳ではない。
でも、愛おしいと、無事に成長してくれてありがとう、と。そういう気持ちがあのペチペチにはあったんだ、と気付いたんです。これって、息子を持つ母親には痛いほどわかる。特に、反抗期を迎えた息子に悩まされたご経験のあるお母さんなら、きっとわかるはず!
もう号泣ですよ、心の中で。
あの母親へのモヤモヤ感が払拭されたおかげで、2回目のスラムダンクは感動のまま見終えることが出来ました。
映画館から出てきて、娘に
「ありがとう。今回見て良かったわ!ほんと、もう一回見ても良いくらい良かったわ!」
とついつい鑑賞直後の興奮のまましゃべったら
「マジ!?じゃ、明日は?明日のチケット取ろう!すぐ取ろう!良かった!やったー!」
と即応されてしまい、いや、気持ちはそういう感じだけど、明日も観るの?マジで?え、ウソ、もうチケット買ってきた?そう……
という流れで観に行った3回目のご報告はまた後で。
あ、ちなみに2回目も仙道は発見できませんでした。
本当にいるのかよ?どこだよ?って感じ。
まだ観に行っていない皆さん、
諦めたらそこで試合終了ですよ☆
娘が血眼で集めた特典の話は次回で(笑